IWTV Southeast First Uncharted Territory Season 4 #4 5/30/2022
テネシー・ストリート・ファイト
ジョン・ウェイン・マードック対アダム・プリースト
デスマッチファイター対非デスマッチファイターによるストリートファイト。ナイフで額を切り刻まれ、流血はするけども蛍光灯までは受けず。ヒールのプリーストがハードコアの力を借りて、地味渋から脱却する為の戦い。
その辺の心得は、マードックは当然の如く持ち合わせているので、狙い通りに試合を進める事が出来る。マードックの安定感抜群の試合運びが炸裂し、上手く死闘感は出しながら、デスマッチに寄りすぎない絶妙な塩梅で作り切った一戦。
中々良い試合。
評価:***1/2
IWTV Southeast First Uncharted Territory Season 4 #6 6/13/2022
IWTVインディペンデント・レスリング世界王座戦
ACマック(c)対ダニエル・マカベ
令和のテクニックマスター、奇術師マカベの技術が冴え渡る一方、マカベのペースになり切る事を許さないマックの支配力も見事。
マカベのサブミッションが中心となっていく中で、マックが投げ、打撃、場外戦でペースを譲らず、オールラウンダーとしての高い実力を示し、対抗策として脚攻めでマカベを追い込むのも、マカベの世界観に合った展開であり、奇術師マカベ相手にマックの高い対応力の証明にも繋がっている。
描きたい内容が見事に共有されており、両方の良さが正確に反映された熱戦。
好勝負。
評価:****
IWTV Southeast First Uncharted Territory Season 4 #7 6/20/2022
モダン・エイジ・グラップリングルールズ
ジョナサン・グレシャム対ジェイデン・ニューマン
5分1ラウンド、計6ラウンドのMAGルール。殆どピュアルールではあるが、今回の試合はピュアルール程グラウンドやレスリングに拘り過ぎず、先人であるグレシャムがヒール調な所を打ち出し、ニューマンもアンダードッグのポジションではあるが、ホームマットということで思い切り才能を発揮し、グレシャムをグラウンドでも投げでも徹底的に追い込んでいくシンデレラストーリーも見もの。
ニューマンは以前見た時よりもシューターらしい鋭さが増しており、ブレイクした当時のドリュー・グラックの様な雰囲気とファイトスタイルとなっている。そんな抜群の素材を得意のラウンド制マッチに上手く落とし込み、価値を押し上げていくグレシャムの横綱相撲も流石の一言。
ニューマンにやらせるだけやらせながら、要所で強さ巧さを発揮し、試合をコントロール。一歩引いても存在感が落ちてこない。ラウンドを重ねることにボルテージを上げていき、スリル感も増していく。あわやニューマン勝利かと思わせるも時間に助けられる演出もラウンド制ならでは、堅実な世界観はそのままに、玄人好みに寄り過ぎないバランス感覚も備わっている。
そのままROHやBeyondくらいに出しても問題のないハイクオリティ。ピュアレスリングの申し子となったグレシャムが新進気鋭の若手ニューマンの潜在能力を引き出し切った好勝負。
評価:****