WWE WrestleMania 41 – Saturday 4/19/2025
ジェイド・カーギル対ナオミ
TNAでシングルプレイヤーとして成長を遂げてWWEに戻ってきたナオミが、ロマン溢れるが不安定なジェイドを立派にコントロールした試合。ヒールプレイに安定感のある構築、ジェイデット絡みの攻防も正確に行い、試合を作る。ここまでお膳立てがあれば、粗さがあろうともジェイドの力技も生きてくる。ジェイドを一番活かす形を見事に遂行。ヒールターンしたナオミは、これからもっとプッシュされていくでしょう。
平均的良試合。
評価:***1/4
エル・グランデ・アメリカーノ対レイ・フェニックス
本来はアメリカーノ対レイ・ミステリオ戦だったが、前日のSDでミステリオが負傷し、代役は先日契約し、デビューしたばかりのフェニックス。冒頭、WWEによる買収がアナウンスされたAAAのトップ選手、イホ・デル・ヴィキンゴが登場し、アメリカーノを攻撃するシーンから始まり、そこから多少のフェイスヒールを含めながら、小気味良く、時に豪快な攻防を披露。
ミステリオよりもフェニックスの方が動けるので、アメリカーノの豪快なスープレックスも映える。フェニックスがライト層には認知されていないため、リアクションは薄めだったものの、躍動感溢れる動きは健在。
対するアメリカーノもまるでアマレスのオリンピアンかのような切れ味鋭いスープレックス、ムーンサルトが回りすぎたスーサイドなムーンサルト・セントーンや執拗なアンクルロックで魅了。マスクに凶器を仕込むフィニッシュも絶妙。2人のショーケースとしてはまずまず。アメリカーノ対ルチャドールの抗争はどこまで進んでいくのか楽しみです。
平均より上。
評価:***
WWE女子王座戦
ティファニー・ストラットン(c)対シャーロット・フレアー
プライベート暴露プロモで一気に注目度の高い抗争となったこの試合。本来はシャーロットをフェイスにしたかったが、女王であるが故に人気はないので、ヒールに据えた方が上手く回るいつものパターンに。
ただ、明確にヒールターンをしている訳ではないので、ニュートラルな構図で一進一退の攻防を展開。身体能力お化けのスーパーアスリート対決だけあり、大会場に負けないインパクトを生み出せる両者の力は示すものの、メインが控えている上にWMの重厚さを優先させたため、冒頭の勢いを持続出来なかったのは惜しまれる。
クオリティは上がり切らず、ハイライトとなる様なスポットは特段なかったが、ティファニーが得た支持を離すことなく、ミスなく走り切ったのは今後に向けて収穫でした。平均的良試合。
評価:***1/4
トリプル・スレットマッチ
CMパンク(w/ポール・ヘイマン)対セス・”フリーキン”・ローリンズ対ローマン・レインズ
会場を広く使った場外戦から早めに得意技を投入する形。3ウェイらしいテンポの良さはありながら、スターパワーで重厚さもキープ。ヘイマンを巡るストーリーというWWEには弱めなストーリーではあるが、ファンが勝手に歴史や関係性を補完してくれるので結果問題なし。
メガスターであるのと同時に、歴戦の猛者だけあり、ここぞは外さない。それぞれの組み合わせも実績があること、WMに向けて絡みを積み上げてきたことで、攻防のレベルが上がっていた。3ウェイムーブや必殺技の連鎖を導入する手法も的確。必殺技とキックアウト乱れ打ちも過剰とはいえ、WMこそ過剰にすべき大舞台なので問題なし。
実況席破壊に再度の必殺技の応酬を経て、肝となっていたヘイマン劇場で幕。良い歳した団体の象徴格であるスーパースター達が、更に良い歳をしたマネージャーを奪い合うリアルおっさんずラブ状態だったが、1番衝撃を生むこの結末なら問題はない。
それまでもハイクオリティだった大熱戦に、更に箔を付ける結末。ワンマッチ興行と化しており、外れると明日に支障が出そうな状況を華麗に救いました。
救い様がなかったのはクライマックスを移せなかった日本のどこかの放送局だが、WWE印のエンターテインメント性と偉大なるトップレスラーによる夢の競演が見事に融合した、非常に満足出来るメインイベントでした。名勝負。
評価:****1/2
全体評価:7.5