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センダイガールズプロレスリング 橋本千紘10周年記念大会『KAIBUTSU A DECADE』レビュー 橋本千紘対Sareee

センダイガールズプロレスリング 橋本千紘10周年記念大会『KAIBUTSU A DECADE』後楽園ホール大会 11/16/2025

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センダイガールズワールド選手権
橋本千紘(c)対Sareee

 

 


 業界屈指の肉弾戦が堪能出来るライバル対決。Sareeeという今1番美味しい存在の1人との再戦。本気で行かないと容易く飲み込まれてしまう存在を前に、橋本がリミッターを解除。

 冒頭のレスリングの攻防では、強いサリーを完璧に封殺。橋本にしか出来ない動きで、ここだけでも十二分に価値を感じられるが、そこで折れずにグイグイ前に出続けるのはSareee。

 かつてのクリス・ヒーローばりのヴァイオレンス・アーティストは、打撃でとことん押し込む。グラウンドや投げで厳しいからフォーアームにフットスタンプと威力満点の攻撃で反撃。その流れのまま脚殺しでも追い込む。華々しいバックボーン、確固たる実力実績を持つ怪物橋本だが、相手のレベルに合わせ過ぎるところはあるけれど、Sareeeには惜しみなくベストを注ぎ込む。

 本来ならジャーマン/オブライトは、投げっぱなしや変形含めても簡単に出すべきではないけども、それを出さないとやられてしまう。それは次々と裏投げを決めていくSareeeも同じ。Sareeeという着火剤が橋本を焚き付け、燃やしていく相乗効果。

 終盤、一気に必殺技の応酬に移行し、ダメージ値無視に近い攻防に入ったため、終盤の重みは行為に比べると足りない、性急さが残ってしまった。

 それはこのカードならばもう1テンポ溜める形が良かったとは思うが、そのネガティブな面を消し飛ばす様なフィニッシュの正調オブライト一閃。散々抵抗をしていたサリーが持ち上げられた瞬間、そのクラッチの強さに観念し、腕をだらんとして抵抗をやめたシーン。その芸術点の高さには天晴れ。フィニッシャー・オブ・ザ・イヤーに挙げたくなる名シーンで締めくくった。

 現在の女子プロレスの象徴同士の激闘。これが現在地であり、頂点であると言わんばかりの名勝負でした。
評価:****1/2