ROH Supercard Of Honor 2025 7/11/2025
エチセロ(w/ロッキー・ロメロ)対マイケル・オク(w/アミラ・ブレアー)
晴れてCMLLとAEWの2団体契約となったエチセロが、変わらずの荒々しいテクニカルマスターぶりを発揮すると、オクも対応力の高さを発揮。持ち前の跳躍力とアンダードッグ性の高さでアピール。RevProでの絶対王者よりも期待の若手有望株で扱うとかなり上級なレスラーなので、これくらいのポジションで使うのが最適。
サブミッションへの対応力もあり、エチセロの良さも殺していない。どの攻防にも対応出来るルチャドールとハイフライヤー対決らしい完成度の高い攻防が光った素晴らしいオープニングでした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ROH女子世界TV王座暫定王者決定戦-フェイタル・4ウェイマッチ
白川未奈対坂崎ユカ対山下実優対ペルセフォネ
正規王者レッド・ベルベットが負傷欠場のため、暫定王者決定戦がセッティングされた。
山下実優、坂崎ユカ、白川未奈という東京女子に縁がある選手が勢揃い。山下対坂崎のマッチアップは、やはり特別。ノスタルジーをこれでもかと感じさせる。山下、坂崎対白川に関しては、白川が東京女子に参戦した姿とは別人のため、東京女子のスターとスターダムのスターというドリームマッチ感が出ており、これまた新鮮。
それぞれのマッチアップに多くの時間を割きながら、素早い攻防の数々で4ウェイらしさも演出。1人ルチャドーラが放り込まれた格好となったペルセフォネだが、CMLL女子部のライジングスターだけあり、持ち前のパワフルさで見せ場を作る。
日本で確固たる実績を作り上げてきた強者に存在感で劣っていなかったところに末恐ろしさを感じる。ペルセフォネの活躍が、単なる東京女子同窓会マッチにさせなかった要因。そしてそれぞれがUSで地位を上げていかないといけない立場。ハングリーに活躍を残さないといけないところも良い様に作用。このカードにしっかりと時間を割いたROH側の勝利でしょう。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ROH女子世界王座戦
アティーナ(c)(w/ビリー・スタークス)対サンダー・ロサ
序盤からグラウンドで魅了していく実力者対決に相応しい始まり。実力で渡り歩いてきた両者だけに、その優れたレスリングテクニックと男子顔負けの当たりの激しさはやはり特別。
絶対王者アティーナの長期政権を終わらせることが出来る存在のロサだが、その長期政権の終焉がかかっている試合にしては、もう少しロサが追い詰めるシーンがあっても良い気がするものの、エンタメ性はテーブル葬で補い、最後までレベルの高いせめぎ合いを展開。
売れ線に行かず、関節技で一本を狙うロサの拘りも垣間見え、ROHの場だからこそ生まれた玄人好みの熱戦となっている。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ROH世界王座戦
バンディード(c)対KONOSUKE TAKESHITA(w/ドン・キャリス)
完全無欠の5スターマッチ。
ベーシックな腕の取り合いやルチャらしいアームホイップで入り、軽快な攻防で躍動し、掴みは上々。一進一退の攻防で魅了し、竹下のブルーサンダーボムなど得意技まで一気に持っていき1/3が終了。
中盤は椅子攻撃でバンディードが流血。マスク引き裂きに、花道でのブレーンバスターと一気にグロッキーにさせて、バンディードへの支持を煽る。バンディードは動いてこその選手ではあるものの、強大な竹下によるドミネイト、マスク引き裂き&流血というルチャリブレのマナーに則った攻防による絵力の強さ、手は出さないが観客を煽り倒す優秀なドン・キャリスとラリーは少なくてもこれだけ厚みのある場面を作り出せば、エピックマッチたる深みも増していく。
そして耐え抜いたバンディードが反撃し終盤からクライマックスへ。シンプルな一進一退の攻防とニアフォールシーンの連続。業界トップのフィジカルと腕を持つ両雄がフルスロットルで打ち合えば特別にならない訳はない。AEWと比べればコンパクトな会場だからこそ熱気も充満していく。
極上の攻防の連続の後は、美し過ぎる絶妙なフィニッシュ。徹頭徹尾完璧。AEW本戦にも出すべき、年間ベスト候補の珠玉の名勝負でした。
評価:*****
全体評価:9+