AEW Worlds End 2024 12/28/2024
コンチネンタル・クラシック2024準決勝
ウィル・オスプレイ対カイル・フレッチャー
The 'Aerial Assassin' living up to his name early on!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
But nobody knows how to counter Ospreay better than Fletcher!
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TAKE YOUR BEST SHOT!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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袂を分った元親友対決の再戦。華麗な動きで魅せるオスプレイを強烈な攻撃で沈めるフレッチャーの構図。華やかな攻防に加え、オスプレイが場外バリケードへのスネーク・アイズを喰らい、大流血。思った以上に流血量が多く、試合展開以上の凄惨さはあるものの、1試合目ということを踏まえるとさすがに血を流しすぎなのは否めない。
試合内容もラフに突っ切る訳ではないので違和感はある。ただ、攻防面は変わらずの完成度。ライバル関係を示す非常にハイレベルな攻防の連続で魅了。フレッチャーがこれでもかと攻め込んでいく展開を選ぶことで、オスプレイの流血を活かしているのは賢明。
メインイベントのボリュームにし過ぎないギリギリの所で抑えて、絶体絶命からの大逆転でドラマチックにまとめてみせる。素晴らしいオープニングマッチでした。
好勝負。
評価:****
コンチネンタル・クラシック準決勝
オカダ・カズチカ対リコシェ
Shh! Okada needs FULL concentration!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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Don't count the Continental Champion out yet!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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Not the toilet paper, Swerve 🫣
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ヒール対決のため、逆にニュートラルになる形。リコシェの坊主頭を叩く絶妙な攻撃で観客の心を掴むオカダ。何気に組まれているがドリームマッチには違いなく、リコシェのハイフライング&怪力を活かした攻撃に、そのリコシェに負けない身体能力を誇るオカダも試合運びの上手さで応戦。
決勝が控えてはいるものの、この試合にも試合時間は比較的与えられており、逆にヒール対決だからこそ余分な要素なしで攻防メインの試合となり、期待通りの好内容となりました。
中々良い試合。
評価:***1/2
AEW女子世界王座戦-ティファナ・ストリート・ファイト
マライア・メイ(c)対サンダー・ロサ
That's not candy in that piñata!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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ロサの父親を挑発したマライアに、ティファナの燃える闘魂ロサが奇襲をしかけ試合開始。
場外戦からゴミ缶、画鋲、チェーンとテンポ良く試合を進めたが、ストーリーが成熟した状態ではない中でのストリートファイトなので、ボルテージは上がっていかない。となると試合内容で魅せるしかないが、これからクライマックスへというところで巻きが入ってしまったのは勿体無い。
豪快なフィニッシュに代表される様に、マライア、ロサ共に良い仕事はしていたものの、巻きが入ったため、マライア対アナ・ジェイ戦程の印象的な試合にはならず。
平均的良試合。
評価:***1/4
ダイナマイト・ダイヤモンド・リング争奪戦
MJF(c)対アダム・コール
MJFの残留交渉の要求として挙げられたヒール再転向により、フェイスヒールが逆転しまった上、コールの長期欠場、ブリット・ベイカーとの破局により本調子には程遠い状況。ストーリーが上滑りしている上に、MJFの映画撮影などもありと全てが難しい状況の中で抗争を続けなければいけなかった形。
全てを終わらせるために取った行動は流血戦。オープニングのオスプレイ以上に悪い形での流血で、まさに血を流せば良いというわけではないことを表す典型的な試合。悪い試合ではないが、両者共に仕切り直しが必要な現状を示すかの様な試合でした。
平均より上。
評価:***
Post-match chaos sees Kyle O'Reilly coming to Adam Cole’s rescue!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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AEWインターナショナル王座戦
KONOSUKE TAKESHITA(c)(w/ドン・キャリス)対パワーハウス・ホッブス
前の試合の微妙な空気を払拭するゲームチェンジャーとしては申し分ない、AEWが世界に誇る名勝負製造機竹下が出陣。変にフェイスヒールの戦いにせず、アスリート対決にしたことで試合は好転。
両者の、特にホッブスのパワフルな魅力が打ち出されている。試合途中、リアルかワークかは不明だが、過去の長期負傷をセルフオマージュしたホッブスの負傷シーンがあり、一気に動きが落ちてしまったものの、竹下の見事なフォローがあり、試合のクオリティを落とさなかったのは見事。
押すだけではなく引いても試合を作れる竹下の懐深さが全開の内容。今の竹下に怖いものは何もない。
平均的良試合。
評価:***1/4
AEW TBS王座戦
メルセデス・モネ(c)対クリス・スタットランダー
A confident champ is thwarted by a vulgar display of power from Statlander!
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Moné continues to target Statlander's lower back!
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Brutal.
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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試合全体の評価としては、かなりハイレベルな構築が目立った試合。モネに合わせるために無理やりヒールターンを切り上げ、フェイスに戻したことで、スタットランダーはフェイスとしては微妙な立ち位置。
そのため、フェイスヒールを軸にするのではなく、現世代最高レスラーのモネを、新世代の旗手スタットランダーが雪辱を果たし超えられるかというところが争点。それでも分かりやすくモネが優勢となってから、スタットランダーが逆襲をする形ではなく、モネが優勢なのは試合全体を通して変わらないが、細かく攻守交代を行っていく形を取る。スタットランダーが怪力を武器に反撃をするも主導権は握らせず。
1、2試合目でボルテージが上がり、これまでの3試合で落ち着いてしまった環境で、序盤の盛り上がりは薄かったが、モネがリッキー・マルビン仕込みルチャのテクニックを披露し、3アミーゴスならぬ7アミーゴス炸裂で雰囲気を回復させる。
リングシューズを脱がせて、素足のスタットランダーにアンクル・ロックや場外でのモネ・メーカー、エプロンでのスクリュー・ドライバーなど何重にも策略を張り巡らせ、スタットランダーを圧倒し続けるも、ギリギリの所で耐え続けるスタットランダーの底力も光る。窮地から体格差、パワー差を活かして一発逆転が出来るスタットランダーの魅力も光っている。
それでもなお必殺技フルコースを耐え抜いてなお決死の思いで固めていく巧さを示したモネの圧倒的な技術力がスタットランダーの脅威を制したのも事実。次世代の怪物を飲み込んで自らの価値を示していくモネ。
WWEの様なわかりやすい試合構築ではなく、多数の要素を織り込み、限界を追い求めるストイックな玄人好みの内容。これはWWEでは出来ない。
モネの飽くなき探究心を満たせる環境、高い要求に応えられる相手に出会えた喜びを大爆発させたのがこのスタットランダーとの抗争。世界最高のプロレスラーであり、女子革命の旗手である事を改めて示した試合。女子部門を高みに導き続ける両者の素晴らしい激闘でした。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
コンチネンタル・クラシック2024決勝
ウィル・オスプレイ対オカダ・カズチカ
OSCUTTER TO THE FLOOR!
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Will Ospreay is still in this match!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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オープニングで大流血を負ったオスプレイ。血は止まったものの、ダメージと疲労感は引き継ぎつつ、試合を構築。緩急を絶妙に使いながら、いざギアを入れるとそこは世界を制したオスプレイ対オカダ。最上級の輝きで圧倒する。
基本的にはヒールモードのオカダと絶対的ベビーフェイスのオスプレイで、フェイスヒールをかなり意識したアメリカTVプロレス仕様となっており、新日本の様な破壊的なクオリティという訳ではないが、ドラマ性は格段に上がっており、TVプロレスに上手くアジャストした内容となっている。
最終盤は改めてこれぞオスプレイ対オカダというべき極上の攻防の連発。日本での激闘の数々がフラッシュバックしてくる感慨深いもの。リミッターを外した2人による怒涛のラッシュに心打たれた素晴らしい一戦となりました。
名勝負。
評価:****1/2
KENNY OMEGA IS BACK!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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EVP Kenny Omega presents Kazuchika Okada his Continental Championship, but is that his only motive?
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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AEW世界王座戦-フェイタル・4ウェイマッチ
ジョン・モクスリー(c)(w/マリーナ・シャフィール)対”ハングマン”アダム・ペイジ対オレンジ・キャシディ対ジェイ・ホワイト
Jon Moxley goes crashing through the announce desk!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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当然の様に3対1でモクスリーがボコられる展開となるが、デスライダーズが登場し、形勢逆転。3対3となったり、3対1となったり、1対1対1となったりと常に状況が変化していく予測不能な展開と常に付きまとう不穏な空気感、更にはいつでもどこでも挑戦権を保持するクリスチャンまで控えるとどうなるかわからないワクワク感が堪らない。
これまで散々クオリティ重視の試合で貯金を稼いでいるので、思う存分振り切れる強みがある。前半こそデスライダーズ絡みのシーンが多かったが、後半は、実況席テーブルへのシールド・ボムといった印象的なシーンはあるものの、試合としては良くある技を繋いでいく4ウェイ。
ハードコアに振り切る訳でもなく、クリスチャン投入でストーリーに振り切る訳でもなく、繋ぎ感が否めない内容。結果的に試合後のアダム・コープランド発揮のスキットが目玉だったのかと思わせる試合でした。
平均的良試合。
評価:***1/4
ADAM COPELAND IS BACK!
— All Elite Wrestling (@AEW) 2024年12月29日
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全体評価:9.5