AEW Dynamite #265-Fright Night Dynamite 10/30/2024
AEW世界タッグ王座戦(プライベート・パーティは負けたら解散)
ヤング・バックス(c)(マシュー&ニコラス・ジャクソン)対プライベート・パーティ(ゼイ&クエン)
デスライダーズとAEW正規軍の乱闘を経て、PPがそのままリングに残り、バックスに負けたら解散というまさに背水の陣で挑んだ王座戦。
果敢に攻め込むもリングベル攻撃誤爆による流血、ローンバトル、更にはタッグ間に吹いていく隙間風、そこを狡猾に突いていくバックスとPPの勝ち目を感じさせないところから、単なるハイフライヤータッグだったのを、紆余曲折ありながらも成長し続けて生き残っていた、その証を示すPP。
クエンがオカダに襲撃され、更に絶体絶命になったが、ゼイことアイゼイア・キャシディが孤軍奮闘。ダメージ表現で観る者を惹きつけることに成功。そして決死のカットプレーからの大逆転。
バックスの貫禄の試合運びは、変わらず素晴らしいが、PPが一番輝く形でバトンを渡す見事なEVPの役割を全う。そしてPPがタッグとしても個々としても進化した姿を改めて残し、タッグ王座をバックスから受け継ぐに相応しいことを証明。非常にドラマティックな好勝負でした。
評価:****
スワーブ・ストリックランド(w/プリンス・ナナ)対シェルトン・ベンジャミン(w/MVP)
遂に始動したHurt Business改めHurt Syndicate。
黒人レスラー界のビッグレジェンドに対し、スワーブがかなり気を使って、見せ場を作り続けた試合。その甲斐もあって、ベンジャミンがキレのある動きを多数見せる事が出来、MVP軍との抗争も激化することに成功。ベンジャミン健在をアピール出来た、その狙いは成功しました。
平均的良試合。
評価:***1/4
全体評価:7
AEW Collision #68 11/2/2024
カイル・フレッチャー(w/ドン・キャリス)対コマンデル
同日開催のCrown Jewelのどの試合よりも良い試合だった本試合。髪の毛を剃り、ショートタイツとなった「帝国の裏切り者」フレッチャーだが、試合の良さは健在。ハードでソリッドな攻撃を武器に試合を構築。
そして良かったのはフレッチャーのショーケースだけではなく、コマンデルの華麗なビッグダイブを披露させ、ギリギリまで勝敗をわからなくさせたこと。コマンデルの大健闘があったからこそ、フレッチャーのターンバックル・ブレーンバスターという荒技も生きてくる。若手筆頭株達による見応え満点の一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
AEW Collision #42 4/20/2024
バンクハウス・ブロウルマッチ
ブラックプール・コンバット・クラブ(ブライアン・ダニエルソン&クラウディオ・カスタニョーリ)対ドン・キャリス・ファミリー(カイル・フレッチャー&KONOSUKE TAKESHITA)(w/ドン・キャリス)
入場中の奇襲からスタートした純度高めの乱戦。ポピュラーな凶器は余りなく、チェーンと椅子くらい。後は場外戦中心に、リング内では甚振り系の攻撃と徹底。ブライアン、クラウディオのスターパワーとレスラースキルの高い竹下とフレッチャーなのでシンプルでも格好は付く。
流血させられたブライアンが色気と会場を乗せるテクニックで会場を支配。おまけでモクスリーとホッブスの介入もありと、決して作り込まれた試合ではないが、それでも形にしてしまう強みは計り知れない。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4