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GCW Tournament Of Survival 8 Review ~山下りな、エル・デスペラード参戦/狂猿来襲! FREEDOMS vs GCW開戦~

GCW Tournament Of Survival 8 6/3/2023

 

 

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 オープニングセレモニーでは、トロフィーを持ったザンディグが登場。(ザンディグが今回のデスマッチ版HOFにエントリー。) そしてゲイジとザンディグが蛍光灯で攻撃し、小競り合いも仲直り。

 

 

1回戦-デスマッチ
エル・デスペラード対ジョン・ウェイン・マードック対マット・トレモント

 GCW Nick Gage Invitational やIWA-MSのKing of the Death MatchesなどUSのデスマッチトーナメントを多く制し、各団体の王座を軒並み獲得している現在のデスマッチマスター2人が、新日本からの刺客デスペラードを盛大に迎えたデスマッチ。

 昨年葛西純と年間ベスト級の素晴らしい名デスマッチを繰り広げ、元GCW世界王者ジョン・モクスリーとも有刺鉄線が飛び交うノーDQ戦も戦い、ラフファイトもお手の物。

 

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 しかし、スタートから蛍光灯やガラスボードが設置されている様なデスマッチらしいデスマッチ、トーナメントで3ウェイという環境、またマードックとトレモントはデスマッチであれば超一流だが、モクスリーは勿論、葛西に比べてもレスリング力は劣る中で、本来の実力を出し切っていたといえば否である。

 だがデスマッチに対し真摯に取り組み、マードックとトレモント相手に臆する事なく対峙していただけでも十分過ぎる活躍。団体としてハードコア的な要素を見せた上で、蛍光灯に移行する様な形のサポートはしても良かったのではと思うが、蛍光灯、ガラスボード、カット空き缶ボードという様な凶器群をふんだんに活用し、そして被弾しながら完走。

 デスマッチにおけるマードックとトレモントの試合運びや攻守に渡る上手さがあってこそではあるものの、デスぺの存在感は出ており、良い試合を作り出す事は出来ました。

 中々良い試合。
評価:***1/2

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1回戦-デスマッチ
山下りな対ソーヤー・レック対ケイシー・カーク

 

 

 1回戦4試合目で全試合蛍光灯を見るとさすがに飽きが来る。これは演者の問題ではなく団体側の問題。時代は進んでいるのに、デスマッチにおける多様性が退化しているのはいかがものなのか。とはいっても女子選手3人のデスマッチトーナメント参加という歴史的な瞬間を目の当たりに出来たのは素晴らしく、その面での多様性は進んでいる。

 王者山下がリードしつつ、ソーヤーのパワー、ケイシーの機動力とそれぞれで持ち味を発揮。ガセットプレートを投入したり、奈落式ガラスボード葬と印象的なスポットも用意。実力もあり、キャラクター的にも濃いメンバーが続いた1回戦のトリを務めるのは並大抵のことではないが、内容を伴った上で、立派に務め上げました。
 平均的良試合。
評価:***1/4

 

準決勝-デスマッチ
山下りな対杉浦透

 フリーダムズスタイル、ジャパニーズスタイルをコンパクトサイズにまとめて提供。コンパクトといっても大量の蛍光灯とスピーディーでハードなスタイルは維持されており。2人のハイテンションさも相まって、決勝への繋ぎというには濃密過ぎるほどの熱戦となりました。このマッチメイクにしたのは、このメンバーの中では杉浦が1番生きる形を取れたので正解でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

決勝-デスマッチ
山下りな対ジョン・ウェイン・マードック

 


 蛍光灯とスカフォードのみのシンプルで、デスマッチトーナメントの決勝にはよくある試合形式。スカフォード使用も一回だけと特別な仕掛けは少なく、翌日のCage of Survivalに向けて過度な負荷は掛けたくない思いは出ていて、尚且つ全試合蛍光灯を使用したことによる既視感というハンデもある中で、重厚感たっぷりに試合をコントロールし、蛍光灯の使い方も激しくも的確に対応するマードックの上手さが光る展開。

 ICWで毎大会メインイベントを張り続けていた時の、絶対に外れる心配がない安定感をこの試合では見せており、デスマッチシーンにおけるマードックの存在価値を再認識させるには十分。日本のデスマッチファンも改めてマードックの凄さを体感出来た試合といっても良い。

 山下りなの歴史的なトーナメント制覇を最高の形でお膳立てをした見事な働きでした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

 

試合後、杉浦透、平田智也と共に葛西純が登場し、山下りな&ジョン・ウェイン・マードックを襲撃。ニック・ゲイジ他GCWのロスターが追い払い、山下を祝福。続きは翌日のCoSと日本大会へ。

 

全体評価:8