世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

DREAMWAVE Wrestling Anniversary VIII Review グリンゴ対シェリー対ベイリー対ウェイン/SGC対ベネット

DREAMWAVE Wrestling Anniversary VIII 4/22/2023

iwtv.live

 

Dreamwaveオルタナティブ王座戦-フェイタル・4ウェイ
グリンゴ・ロコ(c)対アレックス・シェリー対ニック・ウェイン対”スピードボール”マイク・ベイリー

 


 豪華メンバーの4ウェイ。ルチャドールがメインだったこれまでとは異なり、テクニック重視なシェリーも入っているので、Xディビジョンらしい複数人が入り乱れる攻防の連続ではあるものの、派手さ一辺倒ではないのが特徴。

 予想以上に試合時間も長く、全体のスピード感でいえば、彼らの実力からすると非常に高いレベルではないものの、その分ボリュームを増すことが出来ている。飛び切りの試合を目指す様な内容ではないものの、豪快なスポットも備え、安定もしており、見せ場が全員にまんべんなく与えられていて、誰かが損をする様な構成ではない。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

アンサンクションド、ノーDQマッチ
ハーテンバウアー&マイク・ベネット対セカンド・ギア・クルー(マンダース&マンス・ワーナー)

 凶器満載、流血量も多いハードコアブロウル。ハーテンバウアーが格もレベルも落ちるものの、凶器の補佐があり、フォローは出来る体制。その分ベネットが攻守に渡り活躍。インディ界でハードコアをやらせたら右に出る者はいない最強ユニットSGCにも堂々と渡り合う。

 これを見るとAEW/ROHでのベネットやキングダムは過小評価されている。ROHやインパクトの時点で既にハードコアには強かったので、やはりWWE時代の印象が良くないのかと推測してしまう。タフマッチもテクニカル勝負もハードヒッティングも何でも高いレベルでこなせるので、マリアがいなくても重宝する存在である。

 椅子にゴミ箱、そして複数枚のドアも盛大に破壊し、クライマックスへ。仕上げは画鋲を投入。それだけに留まらず、手錠も投入し、バッドエンドへ。H2Oでヒール王者を担うマンダースではなく、余りヒールのイメージがないマンサーが、刺々しいヒールを見せ、ヒールのイメージが強いベネットがフェイスの表現で応える。マンサー、ベネット共に見事な演技力、アピール力で古典的なフィニッシュを昇華させることに成功。

 AEW加入が叶わず、MLWに舞い戻ることとなったマンサーが、ベネットを介してトニー・カーンに悪態を突く試合後のプロモは見応え十分。DREAMWAVEになるのか、AAWになるのかはわからないが、この2人はシングルでの試合が見てみたい。マンサーのヒールに可能性を見出せたのは大きい。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:7