Impact Wrestling #962 1/19/2023
ピット・ファイト
“スピードボール”マイク・ベイリー対ケニー・キング
冒頭はキングもシュートスタイルで対応するも、テコンドーの猛者ベイリーを前にしては耐え切れず、TVプロレスとしても持ち堪え切れないので、プロレス的な攻防の割合を増やし、最後は凶器も織り交ぜながらフィニッシュ。この2人なら普通に試合をした方が良くなりそうではあるが、抗争決着のギミックマッチとしては上々。
中々良い試合。
評価:***1/2
Impact Wrestling #967 2/23/2023
モーター・シティ・マシンガンズ(クリス・セイビン&アレックス・シェリー)対”スピードボール”マイク・ベイリー&ジョナサン・グレシャム
ノーサレンダーで戦うグレシャムとベイリーがタッグを結成。とはいえ遺恨がある訳でもないので、純粋にタッグとして機能。個々としてどの組み合わせでもハイレベルでありながら、タッグとしても想像以上のハイレベル。タッグ屋対ライバル同士の急造タッグに求められる内容は全て兼ね揃えている。
グレシャムのテクニカルな攻防、ベイリーのハードヒット&ハイフライングどれにも対応出来るMCMG。対応出来る上に、その持ち味を増幅させる熟練の技術。要所ではグレシャム&ベイリー以上のキレ味で応戦、それをセイビンもシェリーも出来るのが強い。最後はグレシャムとベイリーの遺恨を作るのも憎い。4人の魅力が溢れたPPVクラスの大熱戦。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
Impact Xディビジョン王座戦-モンスターズ・ボールマッチ
トレイ・ミゲル(c)対クレイジー・スティーヴ
"This is hell on earth!"@TheTreyMiguel @steveofcrazzy #IMPACTonAXSTV pic.twitter.com/iR3bMxBDpg
— IMPACT (@IMPACTWRESTLING) 2023年2月24日
昨年シングルレスラーとしても大躍進を遂げたミゲル。ヒールターンを遂げてさらに新境地を模索し、流れ着いたのはモンスターズ・ボール。
軽量級×ハードコアということで、軽さが目立つスポットフェストになりがちだが、的確なスポットの配置、徹底した身体の張り方を見せ、ダメージ表現や適切なヒールプレイで試合に重みを与える。
対するスティーヴもメインと王座戦抜擢にかなり気合いが入っており、怪奇派要素は残した上で、こちらもメリハリの効いた動きを見せており、ハードコアの力を借りながらとはいえ、ベストの働きを示す。
ステープラーに続き、釘を取り出したミゲル。釘はインパクトのクリエイティブであるジミー・ジェイコブスの十八番。ミゲルに対しスティーヴは、画鋲に釘付角材ことジャニスとスティーヴの元パートナーであり、モンスターズ・ボールのオリジネーターであるアビスの十八番。1番アビスオマージュを行うに相応しい人間が最高の形でオマージュに成功。使い方もスケールアップした形なのも実に見事。
大熱戦を締め括るのは有刺鉄線ボード葬。必殺技で締めることに拘らず、絶妙な幕引きで大熱戦を締めくくりました。こちらもPPV級の一戦。スティーヴのキャリアベストでしょう。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4