AEW Dynamite #172 1/18/2022
ヤング・バックス(マット&ニック・ジャクソン)対トップ・フライト(ダンテ&ダリウス・マーティン)
バックスとハイフライヤーという鉄板の組み合わせ。更にそれがノリに乗る若手筆頭トップ・フライトならば、より一層盤石のものとなる。トップ・フライトのシームレスな波状攻撃を活かしつつ、断ち切りつつとトップ・フライトの魅力が持続する様な試合作りは流石の一言。
トップ・フライトも一つ一つの動きを的確に行う事で勢いを落とさせない。その安定感が生まれたこと、ダンテとダリウス両方とも飛べる上、復帰したダリウスがバランサーとして上手く回っているのも好調な要因。
地力に勝るヤング・バックス劇場にさせなかったトップ・フライトの活躍は見事。前日に急逝したジェイ・ブリスコに捧げるドゥームスデイ・デバイスもありと見応え十分の一戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
Jay, we ❤️ you forever. pic.twitter.com/QaOoj3bSkV
— Young Bucks® (@youngbucks) 2023年1月19日
For Jay Briscoe ❤️@youngbucks @TopFlight612
— All Elite Wrestling (@AEW) 2023年1月19日
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ブライアン・ダニエルソン対バンディード
Bryan Danielson, Blue Panther pic.twitter.com/nUlg1DHtmk
— luchablog (@luchablog) 2023年1月21日
アレナ・メヒコで試合がしたい人とアレナ・メヒコで何回も試合した人の対決。共通点は同じ元ROH世界王者であること。
試合は、ブライアンの試練のはずだが、あっという間にバンディードがテストされる展開になるのは、トップフェイスなのに毎試合ヒール以上に鋭さを見せるアメリカン・ドラゴンならでは。ブライアンの厳しい打撃とサブミッションが火を吹く展開が主だが、その中にはジャベ合戦やラ・マヒストラル合戦、いつもは決める側のブライアンがロメロ・スペシャルを決められる展開も。WWEを辞めてまで実現したいことが叶った喜びを表現かの様な生き生きファイトするブライアンが印象的。
対するバンディードもトップ・エストレージャの力を見せ、ハードヒット、ハイフライング、怪力と持てる全てをぶつけ応戦。ブライアンというメガスターに対しても、ポテンシャルを見事に発揮していた。フィニッシュが綺麗にいかなかったところを、それを見せずに上手くまとめた巧さも流石の一言。
竹下戦に続き、AEWではあるものの、往年のROHテイスト満載の激戦でした。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
AEW TNT王座戦
ダービー・アリン(c)(w/スティング)対KUSHIDA(w/ケビン・ナイト&The DKC)
スーサイドな面がフューチャーされることの多いダービーだが、軽量級の大スターKUSHIDAを相手に通常形式でも良い試合が出来ることを、日本方面に示すかの様なマッチメイク。KUSHIDAの腕攻めにしっかりと対応。
対するKUSHIDAも絶対的ベビーフェイスのダービーに対して、ヒールとまではいかないまでも、厳しい打撃と腕攻めでダービーの被虐性を引き出す。新日本入団前、入団後はROHからWWEとアメリカンプロレス、TVプロレスにも慣れている存在なので、難なくAEWマットにも順応。
終盤もペースは落ちず、ハードな打撃の打ち合い、エプロンでの攻防、更には場外ダイブを狙ったダービーに対してカウンターの飛びつき腕十字と激しさと独創性も兼ね揃えた展開が続く。フィニッシュは、KUSHIDAに配慮してかあっさりだったが、その為のラスト・サパー。予想よりも遥かにスイングした試合となりました。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:8.5+
AEW Rampage #77 1/13/2023
ストリート・ファイト
タイジェイA.S(タイ・メロ&アナ・ジェイ)対ルビー・ソーホー&ウィロー・ナイチンゲール
ルビー&ウィローはダッドリーズコスチュームで奇襲も、タイジェイが盛り返し、ルビーは早々に流血。粗い部分は勢いでカバー。タイジェイは、昨年の経験とヒールになったことで、試合構築がやりやすそうに映っていました。
椅子に座っての殴り合いに各種凶器攻撃、テーブルに有刺鉄線、画鋲とてんこ盛りの内容。大流血を負ったルビーが受けに受けてくれるので、試合の停滞感がなく、ウィローの破壊力も魅力的。終盤も強烈なスポット連発。断崖式パワーボムのミスはヒヤッとしたものの、場外テーブル葬と画鋲で持ち直し完走。素晴らしいメインイベントであり、ハードコアマッチでした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4