世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

WWE Review 2022 "5年ぶりの再戦" グンター対リコシェ他

WWE Monday Night RAW #1540 11/28/2022
ジェイ・ウーソ(w/ジミー・ウーソ、ソロ・シコア&サミ・ゼイン)対ケビン・オーウェンス

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 大技攻勢にスーパーキックの応酬。適切な一進一退で盛り上げる内容。そこにセコンドのサミが映ることでストーリーが浮き上がる。ダメージを反映させるなどウォーゲームスの後日譚としても優秀な一戦でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

WWE Monday Night RAW #1541 12/5/2022
RAW女子王座#1コンテンダー予選-トリプル・スレットマッチ
アスカ対ベイリー対リア・リプリー

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 3人が目まぐるしく動き、協力関係も状況に応じて変化していく3ウェイの面白さが詰まった試合。粗さはあるものの、個々のパワーとアスカ&ベイリーの調整力でカバーしていく展開。リアが今もまだ成長段階にあるので、更にドミネイターとして開花すればもっと上に行けたはずだが、3人の持ち味は出ており、TVマッチとしては十分。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

WWE Friday Night SmackDown #1217 12/16/2022
WWE IC王座戦
グンター(c)対リコシェ

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 2017年PWG『PWG All Star Weekend 13 Night1』で名勝負を生み出した両雄の再戦。PWGの時よりは、グラウンドやローキックで入るなどかなり洗練された入りではあるものの、グンターの猛烈なドミネイトを引き立てるリコシェの身体能力が見事。

 グンターもチョップに加えバックブリーカーからの高角度のボストンクラブを用いて腰攻めで圧倒する彼らしさも誇示。互いに互いを活かし合う関係性は健在。そもそもビンス体制なら組まれてもないだろうが、リコシェの反撃シーンにおいて、飛び技だけでなく、打撃や完全に持ち上げるブレーンバスターを入れる所は、HHH体制がこの2人を理解し信頼していて、やっぱり過去の対決もチェックしているのが良くわかる。リコシェが単なる空中技だけの選手でないことをここで示してきたのは賢明な判断。

 リコシェの脅威の粘りをこれでもかと打ち砕くのもグンターの持ち味。追いすがるリコシェをチョップで迎撃しフィニッシュ。WWE仕様になっているとはいえ、PWGでの一戦の魅力は一切削がれていなかったのが素晴らしい。WWEファンだけでなくインディファンも大満足出来る名勝負です。
評価:****1/2

 

全体評価:7