WWE Friday Night SmackDown #1207 10/7/2022
WWE IC王座戦
グンター(c)対シェイマス
CatCでライバル関係が定着したヨーロッパが誇るハードヒッター2人の再戦は、遺恨を引き摺る様な乱闘から入り、出し惜しみせずに激しい攻撃を打ち込むタフマッチに。フェイスヒールの役割はあるけれど、シェイマス、グンター共にキャリア最高の支持を受けており、彼らに対する期待感が会場の雰囲気に乗り移り、試合を押し上げているのを実感出来る。
両軍入り乱れた場外乱闘やチープショットはあるが試合の世界観は壊さない程度に、ストーリーを発展させるものとして存在。その後は、重厚な肉弾戦を展開し続ければ勝負有り。パート3以降は、3本勝負やアイアンマン戦など特殊形式を希望したい。
好勝負。
評価:****
WWE Monday Night RAW #1536 10/31/2022
セス・”フリーキン”・ローリンズ対オースチン・セオリー
生意気な若手筆頭セオリーを逆に小馬鹿にしながらも、トップへの道を導いて上げるセスの腕が光る内容。胡散臭いが支持を受けるフェイスというポジションを確保する一方、長年活躍してきたトップスターとして次世代の壁になる。実力と信頼もあるセスだから任されるポジション。
シンプルな一進一退ではあるものの、セオリーの実力を正確に引き出しており、セオリーがセス相手でもここまでやれるからこそプッシュに値する逸材である事を改めてユニバースに示す事に成功。
Aタウンダウン以外の持ち技もインパクトを生み出せており、自らで熱気を作り出す事にも成功していたのが印象的。これが継続出来れば、US王座を飛び越えてトップ王座への道が見えて来るでしょう。
好勝負。
評価:****
WWE Friday Night SmackDown #1211 11/4/2022
WWE IC王座戦
グンター(c)対レイ・ミステリオ
プロレス界が誇るジャイアント・キラーは2人。1人はECWでアシッド・ドロップのみで巨漢をバッタバッタと倒して行ったリル・スパイク・ダッドリー。そしてもう1人はWCWでマスクを剥がされるディスリスペクトを逆手に取り、ケビン・ナッシュら並み居る巨漢達を討ち取ってきたレイ・ミステリオ。そう巨漢狩りはレイの専売特許。
この試合でも、グンターの脅威をこれでもかと受けながらも、レイ・ミステリオなら奇跡を起こしてしまうのではないか?と思わせ続ける戦いぶりを披露。47歳となった今でも輝きは色褪せない。
グンターがこれでもかと攻めれば攻める程ミステリオ劇場となっていく。ビッグマンとしてグンターを輝かせつつ、自らも同じ位輝く。小さな巨人、リビングレジェンド、レイ・ミステリオの名人芸を、グンターの破壊的な攻撃と共に堪能出来る一戦です。
好勝負。
評価:****
WWE Friday Night SmackDown #1215 12/2/2022
SmackDownワールドカップ決勝
リコシェ対サントス・エスコバー(w/レガド・デル・ファンタズマ)
プリンス・プーマ対キング・クエルノ。こちらもルチャ・アンダーグラウンド再会マッチ。早々にLdFのメンバーを退場させ一騎打ち。ペースを掴みきれていない所は見られたものの、ワールドカップということで、ハードなチョップやカバージョとルチャ要素を打ち出しつつ、エスコバーの矢のような弾丸トペやリコシェの超人的ハイフライングと印象的なシーンは作り、終盤へ。
終盤は、バリケード上からの断崖式フランケン、雪崩式フランケン着地とリコシェの身体能力をこれでもかと強調した展開が続き、力技でクオリティを上げていく。エスコバーは、弾丸トペはあるけども、身体能力や驚愕ムーブばかり使うルチャドールではないので、リコシェが目立つのは仕方がなく、むしろタクトを握りながらリコシェ中心に互いが輝く様な試合構築をして、それが嵌っていた。
プーマ対クエルノの時もこの様な感じだったので、懐かしさも覚えてしまう。沈み掛けていたリコシェがポジションを掴み直す事に成功した一戦。ボイルハイツの風が薫る好勝負でした。
好勝負。
評価:****