センダイガールズプロレスリング 女子プロレスBIGSHOW in 大阪 12/4/2022
ニナ・サミュエルズ(ニーナ・サミュエルズ)&レナ・クロス対優宇&狐伯
NXT UK上がりのニーナとオーストラリアからアメリカに拠点を移した若手のレナ。ニーナはクラシカルなヒールである意味日本向き。レナはまだキャラクターの色は付いておらずこれからといった所。この日夜にスターダムの試合を控える優宇を上手く温存させながらも狐伯が奮闘した内容でした。平均より上。
評価:***
岩田美香対高瀬みゆき
赫覚醒=レッドエナジーのパートナー対決は、騙し合いを入れる演出はあるにせよ、基本はバチバチのハードヒッティング。岩田の蹴りと高瀬のチョップ。これだけでお金が取れる激しさ。その一方で演舞的な魅せ方も準備しており、パッケージとしては既に仕上がっている。
売れっ子だがそれでもまだまだ過小評価されている2人が飛び切りの試合を演じました。海外でやればこの試合の倍の歓声と支持を得る事が出来る。潮崎豪対中嶋勝彦の様な強烈な試合になるポテンシャルを秘めている。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
センダイガールズワールドタッグ選手権試合
令和アルテマパワーズ(c)(DASH・チサコ&松本浩代)対水波綾&愛海
パワーズに匹敵する実力の持ち主である水波は互角に、若手の愛海はチャレンジマッチと試合の中に二つの意味を持たせた試合。実力は申し分ない3人が揃っている中、キャリアに劣る愛海がどう振る舞うかが焦点。
ダフニーの様なシャウトギミックはシリアスな試合には合わないものの、水波のサポートを得ながらも活きの良い軽快な動きは見せており、才能を感じさせる。DDTを大事に使ったりと、軽量級だからと大技を連発して間を埋めていく訳でもない拘りも非凡。愛海の健闘により、興味が繋がった試合でした。
中々良い試合。
評価:***1/2
センダイガールズワールド選手権試合
橋本千紘(c)対朱崇花
宿命のライバルであり同期対決。仙女の絶対的エースがまさにビーストという様な強力な攻撃を繰り出す一方、朱崇花も匹敵する反撃を繰り出す。恵まれた身体能力を存分に発揮しながら、攻めだけではなく、脚のダメージ表現やどのシーンを切り取ってもそのシーンに合った1番の受けを見せる的確な試合運びと、怪物橋本の持ち味を最大限引き出し、操縦士として見事な腕前を見せたのは朱崇花。
ゴールドバーグかのようなスピアーにブロックレスナーの様な破壊的なジャーマンを駆使する怪物に、真っ向勝負では豪速球を投げつつ、変化球でアクセントを付けてと完全無欠の内容。東京でも仙台でも新潟でもなく大阪で実現してくれた事に感謝しかないけれども、もう少し客席が埋まった状態で試合をさせてあげたかったのも事実。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
全体評価:8+