世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

CMLL アニベルサリオ89 Review ハロチータ対レイナ・イシス/ストゥーカJr.対アトランティスJr.

CMLL 89. Aniversario 9/16/2022
マスカラ・コントラ・マスカラ
ハロチータ対レイナ・イシス
 アニベルサリオのセミ抜擢とあって、冒頭からフルスロットル。トペ迎撃を皮切りにラフとハイフライングの融合でムードを自分達のものに作り上げていく。ステージダイブや場外デスバレー、エプロンへの投げまで飛び出す特別仕様で更に並々ならぬ決意を示す。

 試合時間が進むにあたっても、運動量、華麗さ、激しさは全く落ちず。かといってダメージ無視ではなく、マスカラ戦に相応しい重厚感も十分に備わっている。女子らしいバチバチ感に男子顔負けのテクニックを合わせる形。

 終盤に移行するも大技とサブミッションを組み合わせていき、攻勢を強める。攻防の重ね方が実に上手く、激しさの中に韻を踏んでいくかの様なスポットの出し方がボリュームを更に高める。全編通して質も量も落ちる事がなかった好勝負。
評価:****

 

マスカラ・コントラ・マスカラ
ストゥーカJr.対アトランティスJr.
 アトランティスが花道からのトペで先制するも、先人であるストゥーカが厳しさ教えますと宣言したかの様に手厳しさ満載のドミネイトにより、長い時間アトランティスJr.は劣勢を強いられるも、大技攻勢で食い下がる。

 若手筆頭サラブレッドのアトランティスのプッシュ活動の一環なのだが、ストゥーカが作った中盤も単なるテクニコルードを飛び越えた歴史を受け継がせるかの様な高い熱量の攻防が飛び出す。ストゥーカのコントロールが大きかったが、アトランティスも父親ムーブと現代のトレンドムーブを組み合わせた展開でアピールをし、ストゥーカのリードをまずは崩さない様にとムーブに振り切ったのは正解。

 アニベルサリオのメインに相応しい印象的なシーンも多く見応えがある内容でした。
 好勝負。
評価:****

全体評価:8