WWE NXT #654 11/8/2022
JDマクドナ対アクシアム
名前と姿を変え、NXT UKで数え歌となっていたカードがアメリカでも実現。
軽量級らしい軽快な攻防をメインに、序盤のレスリングではアクシアムに合わせてちゃっかりゴリー•スペシャルを極めるマクドナの抜け目なさ。
マクドナがアクシアムの脚を攻め続け、最終的には レフェリーストップにまで持ち込むマクドナのアピールマッチではあるものの、起点とフィニッシュだけ印象付けるのではなく、アクシアムのハイフライング&テクニカルな持ち味を最大限発揮した試合内容。
あっと驚くカウンターがこれでもかと織り込まれた攻防は圧巻。それをリードし、引き出し続けたマクドナも見事。単なるTVマッチに留まらないアイルランドのエース対スペインのエース、NXT UKが誇る世界屈指の軽量級戦士による美し過ぎる好勝負です。
評価:****
WWE NXT #655 11/15/2022
アポロ・クルーズ対JDマクドナ
一方、アポロ•クルーズ相手では怪力に圧倒されるヒール要素の強いフラフラとした受け姿を印象付けながらも、ハイフライングも出来る肉体派のアポロ相手に、ハイフライングでも一歩も引かない所を示し、その緩急、強弱の付け方はまるでジョニー•ガルガーノの様。どんな相手でも魅せ方を変えつつ、その状況に合った素晴らしいものを提供出来る。
その様な腕達者マクドナ相手に、ウーハー•ネイション時代の生き生きとしたアポロが復活。マクドナの試合運び、受けの上手さに引っ張られ、パワフルな魅力を解き放ち、マクドナを粉砕。良いところづくめの大熱戦でした。
好勝負。
評価:****
NXT女子王座戦-ラスト・ウーマン・スタンディングマッチ
マンディ・ローズ(c)対アルバ・ファイア
マンディ、メインロスター及び現代のトリッシュ・ストラタスへの道ハードコア編は、UK女子の最高傑作、ハードコアやデスマッチも大得意の元ケイ・リー・レイことアルバが相手。流石の手際の良さで凶器攻撃から場外戦まで展開させていきながら、同時にマンディを押し上げる働きも。マンディのTVプロレスらしいわかりやすいルックス、ヒールのキャラクターは今や団体ではオンリーワンである。
その一方でハードバンプも厭わない。いずれ来るであろうメインロスターでの活躍に向けて準備を着々と。すっかり怪奇派となったアイラ・ドーンの登場でマンディが薄氷の勝利を上げる形とあくまでもTVサイズの一戦ではあるものの、マンディの実地研修とアルバのメインロスター入り最終テストを兼ねた内容としては、問題はない。
平均より上。
評価:***
全体評価:7