世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

Wrestle Carnival Review 2022 "GHC Jr.王座戦!" HAYATA対クリス・リッジウェイ/クリス・リッジウェイ対エマーシン・ジェーン

Wrestle Carnival First Anniversary 8/7/2022
GHCジュニアヘビー級選手権試合
HAYATA(c)対クリス・リッジウェイ

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 スティンガー同門対決がUKで実現。日本でも中々無いようなシングルでのロングマッチは、ホームであるリッジウェイが支配する展開から、苦戦するHAYATAが大技で跳ね返す形。関節技や打撃を多角的に見せながら、リッジウェイの鋭い攻撃が印象的に映る。どれかに特化せず、満遍なくまとめていき、全体的な完成度で勝負したのは正解。 

 スタイル的には似通っている部分はないけども、ステーブルメイトだけあり互いのやりたい事や特性を理解し切っているのが非常に伝わる特別な熱い内容となっている。日本での試合にも全く引けを取らない大熱戦でした。好勝負。
評価:****

 

Wrestle Carnival Ring Masters 7/10/2022
Wrestle Carnivalピュア王座初代王者決定戦 
クリス・リッジウェイ対エマーシン・ジェーン

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 現在のUKインディ男子最高とUKインディ女子最高の対決。体格差性差を無視せず、リッジウェイがジェーンの攻撃に対し、半端な攻撃では効いていない、効果的な攻撃ではないと通用しない事を示し続け、一方ではリッジウェイの脚攻めがジェーンを苦しめ続け、かなりの深手を負わしていく展開で感情移入も出来る様になっている。

 そしてピュアルールの肝である3回のロープブレイクに関しても、攻防の中、ストーリーテリングの中で消費してしまう流れを演出。TVプロレスなので難しい事が多いとはいえ、今のROHよりもよっぽどピュアルールに真摯に向き合っていた試合。
リッジウェイがジェーンの実力を理解した上で、最低限は受け入れつつも、厳しく跳ね返していたのも彼のスタイルにピッタリの試合運びとなっており、対するジェーンにしても、難敵で難しい試合形式の中、高い技術を如何なく発揮していた。

 終盤からクライマックスにかけては、少し蛇足だった部分もあったのは否定出来ないが、ピュアルールの世界観に、2人の持ち味を最大限落とし込む事に成功。活躍をし続けていた両者なので元々期待はしていたが、その予想を遥かに超える好勝負となりました。
評価:****