世界のプロレス探検隊

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WWE Crown Jewel 2022 Review ローマン・レインズ対ローガン・ポール他 ~ローガン・ポールは、フワちゃんの究極完全体~

WWE Crown Jewel 2022 11/5/2022

youtu.be

 

ブロック・レスナー対ボビー・ラシュリー
 ラシュリーが報復とばかりに奇襲を仕掛けスタート。その後は互いの必殺技乱れ打ちにバリケード破壊と定番の展開だったが、ハードロックで景色を変えてきたのは良く、結末も誰もケチがつかないもの。次があるのは決まりか。
 平均レベル。
評価:***

 

スティール・ケージマッチ
ドリュー・マッキンタイア対キャリオン・クロス(w/スカーレット)
 試合自体はビッグマンらしい迫力のある攻防がメインだが、正直大味。それを救ったのは女神スカーレット。肌の露出は一切関係なし。美しすぎる上にその一挙手一投足が全て印象的。上手く絡ませて抗争持続する為の重要なキーとなっている。スカーレットによるスカーレットのための試合でした。
評価:**3/4

 

アンディスピューティドWWEタッグ王座戦
ジ・ウーソズ(c)(ジェイ&ジミー・ウーソ)対ザ・ブロウリング・ブルーツ(リッジ・ホランド&ブッチ)
 ウーソズのスーパーキック攻勢対ホランドのパワー技&ブッチのラフとテクニカルな攻撃に、ホランドのシェイマスオマージュ技も合わせていく展開。見栄えが良い攻撃は多いけれども、ディティールは詰めておらず、流している所も散見されていたのは事実。近頃のウーソズの試合は当たりばかりだったので、久々にむらっ気のある若いウーソズが出てきたなという試合。

 まあまあ良い試合。
評価:***1/2

 

WWE RAW女子王座戦-ラスト・ウーマン・スタンディングマッチ
ビアンカ・ブレアー(c)対ベイリー
 ラストマン戦らしい重々しさとハードコアのテンポ重視をどう両立させていくかを考慮した結果、ステージでの攻防や各種凶器をテンポ良く使用することで、迫力不足をカバー。イランが攻めてくる事情もあり、絶対に大きな怪我はしたくないさせたくない、ただつまらない試合も見せられない中で、ラストマン戦の特徴であるゲーム性を使える所を注視。

 

 鉄階段で閉じ込めながら攻撃するシーンやゴルフカートを使うシーンとイノベーティブな内容を多く織り交ぜていたのは好ポイント。演者とこの試合のライターであるピーティのアイデア力は賞賛したい。中盤で見せた相手を動かせない様にすれば勝てる点をクライマックスにも活用。

 遺恨精算戦としては物足りないが、そもそも最後はウォーゲームスが控えており、そこに向かわせる最終局面としては申し分なし。最後に個々に目を向けると、特にベイリーのリードが上手く試合を発展させていたのが印象的でした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

アンディスピューティドWWEユニバーサル王座戦
ローマン・レインズ(c)(w/ポール・ヘイマン)対ローガン・ポール


 令和の最強素人、フワちゃんの究極完全体メガYouTuberローガンが、レインズを翻弄していく内容。身体能力が圧倒的に高く、レスリングの訓練も完璧。華もあり、彼に与えた技もハングマンのバックショット・ラリアットと、競合団体の影をちらつかせるものとコントロパーシャル。

 試合自体は、レインズがタクトを握り、ヒールとして掌握している為、メイン、大会場に相応しい重厚な試合には仕上がっている。終盤に移行してもローガンの猛攻は続き、スマートフォンで動画を撮影しながら実況席破壊スプラッシュを決め、介入してきたウーソズを先日UFCレジェンドのアンデウソン・シウバに勝利した弟ジェイク・ポールが制裁。

 

 サウジのファンも王族も喜ばせた所で、お遊びはここまでとぶった斬る様なフィニッシュも見事と、セレブリティマッチとしては十分な内容。レインズのコントロールがあってこそだが、ローガンも大怪我を負う位にまで活躍出来ており、アメリカならブーイングばかりになると思うので、対サウジ用ビジネスマッチとしては全員ハッピーになったでしょう。

 中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7+