WWE NXT Halloween Havoc 2022 10/22/2022
WWE NXTノース・アメリカン新王者決定戦-ラダー・マッチ
ネイサン・フレイザー対ヴォン・ワグナー(w/Mr.ストーン)対ウェス・リー対オロ・メンサ―対カーメロ・ヘイズ(w/トリック・ウィリアムズ)
軽量級ハイフライヤーを揃えた多人数ラダー戦。驚愕の動き満載でまるでCZWでやっていたエアリアル・アサルトの様。当然それよりかはかなり洗練されており、景色を変えられるビッグマンのワグナーもいるので、スポットフェストとはいえ、粗さは少ないのが印象的。序盤で作り出した良い流れを受け継ぎ、フレイザーのラダー破壊フロッグスプラッシュにワグナーによるウェスへの実況席投下と上質なスポットも続出。
ワグナー排除の追い込みがいまいちと玉石混交だが、ウェスの感動の戴冠が収めてくれる。ナッシュ・カーターことザカリー・ウェンツの問題により、波乱万丈のキャリアとなったが良くここまで持ち直した。印象的な戴冠劇でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ウエポンズ・ワイルドマッチ
ロクサーヌ・ペレズ対コーラ・ジェイド
元親友同士の遺恨戦。そもそも同タイプ、同スタイルの選手と写し鏡の様な間柄。似た者同士で着火点が余りなかったのは正直な所だが、彼女達にしてもメインロスター昇格の為の、ハードコア実地テストといったところ。全く経験が無いわけではないが、WWEでは全く異なるので、経験は大事。
前半から各種凶器を使用し、終盤では踊り場からの高所心中落下に椅子盛りへの投げで上手くまとめてみせた。平均的良試合。
評価:***1/4
アンビュランス・マッチ
ジュリアス・クリード対デーモン・ケンプ
スーパーアスリートでありながらも、プロモも立ち振る舞いもスター性の塊であるジュリアスのシングルレスラーとしてのテスト。慣れないハードコアではあるものの、その佇まいのみでお釣りは取れる。今クオリティは別に必要なく、メインロスターでクオリティが取れれば良い。その為の実地テスト。十二分に存在価値を証明していた。
WWEのアンビュラス戦にしては、チープ感は否めないが、ジュリアスの気持ちの入った戦いぶりで十分満足出来る。平均的良試合。
評価:***1/4
WWE NXT王座戦-トリプル・スレットマッチ
ブロン・ブレイカー(c)対イリア・ドラグノフ対JDマクドナ
次期エース、ブレイカーが昇格前にインディしかもUKインディの風を感じる為のマッチメイク。王者としてどっしり構えるブレイカー、エキセントリックなハードワーカーイリアそしてこの試合一番の活躍を見せていた1人ヒールのマクドナ。マクドナがヒールとして試合構築と華麗なアクションを担当。
掴みきれていないブレイカーに対し、NXTUKの看板カードであるイリア対マクドナが見事にリード。体格以外は全て完璧と言う様な切れ味鋭い攻撃を見せるマクドナの魅力が全開となり、それに引き摺られる様に残りの2人も尻上がりに調子を上げていく。フィニッシャー乱舞に3ウェイらしい連鎖ムーブにカットプレーで盛り上げた。
20分超えのロングマッチありきな面は否めないものの、尻上がりにクオリティを上げていったメインイベント。特にマクドナの評価が上がった熱戦。
好勝負。
評価:****
全体評価:8.5