東京女子プロレス(TJPW) Wrestle Princess 3 10/9/2022
鈴芽対水波綾
細身対ガッチリの対決。キャリア差実力差もあるチャレンジマッチは、鈴芽がトップ戦線に向かう為の明確な試練。水波のハードヒットで大苦戦するものの、粘り腰と意表を突くカウンターで善戦。水波の上手さが光る試合ではあるが、鈴芽も高い素養を示し、可能性を感じさせ続ける働きでした。
中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
インターナショナル・プリンセス選手権試合
アレックス・ウィンザー(c)対渡辺未詩
3 - Alex Windsor & Ava White defeated Jazzy Gabert & Kanji #RoyalQuest pic.twitter.com/f3iLpVyrFY
— Phil Jones (@PhilJones77) 2022年10月1日
IP王座を保持する一方、新日本と提携するRevProの女子王者であり、先日の新日本ロイヤル・クエストにも参戦していたウィンザー。今後新日本/スターダム方面に向かうのかと思わせる程、持ち味のヒールプレイを使わないあっさりとした方向だったので、魅力が完全に発揮されてはいないものの、渡辺とパワフルさ溢れる攻防を展開。
どちらも当たりの強い打撃に豪快な投げ技が強みでもあるので、予想以上にスイングしていたのが印象的。パワフルさだけではなく、応援したくなる魅力を放っていたのも渡辺の魅力。その魅力がストレートに表れており、王座戴冠劇も説得力十分でした。
中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
プリンセスタッグ選手権試合
令和のAA砲(c)(赤井沙希&荒井優希)対The Uprising(リア・オライリー&ナイトシェイド)
比較的ファストペースの一進一退が続く形。The Uprisingがヒール寄りのスタンスを取るかと思われたが、司令塔のリアが初登場である点、リアクションが鈍い日本マット、フェイスヒールを必要とされていない東女マットである点を考慮したか、余り観ない程キビキビとした試合運びがメインとなり、リアのインサイドワークよりもナイトシェイドのパワーが光る形となっていた。
3年ぶりの来日となるナイトシェイドは、投げ技を磨いており、インパクトを生み出していた。スーパー・ドラゴン式カーブストンプ等見せ場は作ったが、王座組が余裕を持って制していた格好。
平均的良試合。
評価:＊＊＊1/4
プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
中島翔子(c)対坂崎ユカ
カードとしては新鮮味はないけども、内容で魅せるには申し分ない。外敵との挑戦的なカードが続いた為、メインは確実にポイントゲット出来るカードを据えるのは正解。可憐な魔法少女ギミックをどんどん消していっている坂崎が、豪快な攻撃で攻めに攻めれば、耐える中島も機動力を活かして反撃。攻防にこれは外さないという安心感があり、その上で焼き増しにならない様にアップデートしていく。
トップ対決らしい重厚感溢れる試合展開。唸りながらエルボーを叩き付ける坂崎が、雪崩式マジカルメリーゴーランドという荒技を放ち、中島の決死の反撃も耐え抜き、制圧的にフィニッシュ。攻と守。スタイル的にも相性が良く、歴史もあるカード。特段ストーリーがある訳ではなかったが、内容の濃さで圧倒したトップ対決でした。
好勝負。
評価:＊＊＊＊
全体評価:8
