世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW Rampage Grand Slam 2022他 Review パワーハウス・ホッブス対リッキー・スタークス/グレート・ムタ見参

AEW Rampage #60 - Grand Slam 2022 9/23/2022

ノーDQマッチ
ハウス・オブ・ブラック(ブロディ・キング&バディ・マシューズ)(w/ジュリア・ハート)対スティング&ダービー・アリン

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 アンダーテイカーを彷彿とさせるコスチュームのジュリアを帯同させたHoBにスティング&ダービーが奇襲をかける。スティングがテーブルへの自爆を志願。ダービーは得意の高所ダイブ&心中ダイブを披露。

 手錠をかけられ絶体絶命のピンチとなったスティングの所には、引退前のグレート・ムタが現れ、かつてのライバルスティングを助太刀。ジュリアのテーブル落下ミスにはヒヤッとしたものの、狙いのムタとスティングが並ぶという感動的なシーンはあり、それだけでなくハードコアの面白さは備わっている。

 平均的良試合。
評価:***1/4

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“ジャングル・ボーイ”ジャック・ペリー対レイ・フェニックス(w/アレックス・アブラハンテス)

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 何らストーリーのないフェイス対決で、リードするフェニックスは苦労していたが、一つ一つの攻防のキレや美しさは格別。緩急強弱を付けたフェニックスの試合運びは形になっており、土台を作った後の一進一退の攻防はハイレベル。中締めとしては申し分のない内容でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

ライツ・アウトマッチ
パワーハウス・ホッブス対リッキー・スタークス

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 因縁の元チーム・タズ同士による非公式試合は、当然の様にハードコアブロウル。シンプルにホッブスが凶器攻撃も加えつつドミネイトし、耐え切ったスタークスが起死回生の反撃を試みる展開。

 捻った内容ではないものの、以前はスカッシュすらもたついていたホッブスが、持ち前の怪力を示しながらも手際良く試合を作り、スタークスはフェイスとして引き込んでいき、それをハードコアに落とし込む。ストーリーとキャラクターに則った無駄のない試合運びで、彼らが成長著しいプッシュに値するライジングスターである事を証明。

 両者共より一層価値を高めた熱戦。抗争継続でもベルト挑戦でも全く問題はない。

 好感が持てる試合。中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7+

 

AEW Rampage #58 9/9/2022
ROH世界王座戦
クラウディオ・カスタニョーリ(c)(w/ウィリアム・リーガル)対ダックス・ハーウッド

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 世界王者対タッグ王者の一戦。ジェリコにベルトを落とす前に急遽組まれたのは、クラウディオからのオーダーがあったからか。

 派手な攻防はないものの、確かな技術を感じられる攻防を積み重ねていくスケール感の大きいWWEらしさとタフでテクニカルなROHらしさが共存した試合内容。フェイス対決なのでどうしても仕掛けが少なくなってしまうものの、オーソドックスな展開に振り切ったのは正解。

 CMを2回挟むほど試合時間も多く与えられており、ボリュームを出す事にも成功している。老獪でテクニカルだが玄人好み過ぎない展開、ハーウッドの気持ちの籠った攻撃は感情を動かしてくれる。強敵クラウディオ相手でもハーウッドがシングルレスラーとしてのポテンシャルを出し切った熱戦でした。
 好勝負。
評価:****

 

AEW Dynamite #154 9/14/2022

AEW世界王座新王者決定トーナメント準決勝
ブライアン・ダニエルソン対”ジ・ウィザード”クリス・ジェリコ

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 ライオンハートから普段のクリス・ジェリコに戻したジェリコ。ブライアンの猛攻をのらりくらりと耐え凌ぎつつ、テクニカルな攻めとラフを織り交ぜ、ブレット・ハートオマージュの鉄柱足4の字も引き続き使用。

 玄人好みな試合には違いないものの、ストレートな鋭さで魅せるブライアンと、まさに「ウィザード」の如き、緩急を効かせたスタイルのジェリコのコントラストに目を奪われる。クリス・ジェリコはまだまだ死なない事を示すには十分な一戦でした。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7