WWE Monday Night RAW #1526 8/22/2022
WWE女子タッグ王者決定トーナメント準決勝
イヨ・スカイ&ダコタ・カイ対アスカ&アレクサ・ブリス
時間も多めに取り、両チーム素早いタッチワークで試合を進めていく展開。スカイ&カイはヒールとしてソリッドに、アレクサとアスカは互いを補完しながら、要所では連携も見せるなどタッグチームとしての姿を見せたのも大きい。
アスカ対スカイのトリプルテイルズ対決に重きを置かれていた訳ではないものの、RAWで日本人対決が実現したのは歴史的快挙でしょう。中々良い試合。
評価:***1/2
ケビン・オーウェンス対チャド・ゲイブル(w/オーティス)
ミニ・カートアングル、ゲイブルのスーパーレスラーぶりが如何なく発揮され、オーウェンスのハードパンプにより、更に昇華された熱戦。キレキレのスープレックスで巨体のオーウェンスを投げ飛ばし、身水だがムーンサルトで舞う姿はまさにカート。
オーウェンスも自国開催で気合が入っており、獰猛なファイトスタイル通りに豪快な投げ技飛び技を次々と披露。会場の雰囲気もこの熱戦を後押ししており、更にボルテージが上がっていく様は見ていて実に楽しい。このカードでこの内容、RAWの変化を感じ取れる激戦の一つです。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
エッジ対ダミアン・プリースト
こちらもカナダの英雄。エッジの凱旋試合は、元盟友プリーストとの一戦。序盤は手探りなシーンが散見されるものの、エッジによるバリケードへの投げ、プリーストによるレイザーズ・エッジでの実況席破壊で雰囲気を一変させる。
中盤からは一進一退の攻防となり、プリーストがクリスチャンの必殺技キルスイッチを放てば、エッジはプリーストの必殺技サウスオブヘヴンを見舞う。更にカナダといえばのシャープシューターと特別な攻撃を連続。更にレフェリー失神から椅子の脚を使ったクロスフェイスとこの抗争における重要なシーンを回想する様な演出も隙がない。ニアフォールの応酬とストーリー回収のバランスも絶妙。
最後はとっておきのエッジによるカナディアン・デストロイヤーで特別なフィニッシュ。これ以上ないエッジ凱旋祭りに、プリーストのポテンシャルもWWE加入後一番の形で発揮されたのも見事。
試合後にはエッジの妻ベス・フェニックスも登場とエンドロールも最高の形。体制が変わることでここまで劇的に変わるのかと感嘆する激戦。特別な試合、特別な大会でした。地元の英雄トリッシュ・ストラタスから始まり、地元の英雄エッジで締める。その中でジョニー・ガルガーノ登場の大サプライズもありと近年のRAWでは間違いなくトップクラスの放送でしょう。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
全体評価:9