世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

USインディ試合集2022 ビフ・ビューシック対アレック・プライス/ジョン・モクスリー対マイク・ベイリー他

Beyond Wrestling Please Come Back III: Beyond Wrestling Vs. Wrestling Open 6/12/2022

iwtv.live

 

ビフ・ビューシック対アレック・プライス
 公私のパートナーである(あった?)ベッカと隙間風どころか暴風雨が吹き荒れる険悪ストーリー進行中のBeyondの新エースプライスと、痴話喧嘩なんてしている場合かと一喝するBeyondの旧エースビフとの一戦。ビフがプライスの脚を厳しく攻撃する展開に、プライスは防戦一方。そのプライスのダメージ表現は的確。ダメージで動きが制限される所も上手く表現しており、ビフの厳しい攻撃を引き立てる役割を果たしていた。

 攻め手に転じても躍動感溢れる攻撃を披露し、支持する観客もきっちり乗せて行き、自らのリズムを作り出す。団体のメインイベンターとして活躍しているだけに、若さを感じさせない対応力は逸材そのもの。実績に勝るビフの猛攻を凌いで逆転しても、違和感を全く思わせないところが実に見事。プライスのポテンシャルがまた一つ引き出された熱戦です。

 好勝負に届かない良試合。

評価:***3/4

youtu.be

 

Wrestling Revolver Stranger Thangs 6/11/2022

 

www.fite.tv


ジョン・モクスリー対”スピードボール”マイク・ベイリー
 コンディションがすっかり仕上がったモクスリーと年間通して好調を維持し続けるベイリーによる激しい打ち合い。実績に勝るモクスリーがラフを交えた打撃でコントロールすれば、受け続けてからの爆発力が持ち前の魅力であるベイリーが、モクスリーに臆する事なく蹴り倒していく姿は圧巻。

 積み上がったスピーカーからの高所ダイブや終盤のラッシュ等制約がない訳ではない中で、ベイリーが実力を示し切った激闘。モクスリーもベイリーの力を受け切った後、横綱相撲で仕留める。シンプルだが実力を出し切る事が出来た熱戦となりました。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

 

VxS(Violence X Suffering) Lucid Dreams 2 4/29/2022

 

www.fite.tv


アーレス対”スピードボール”マイク・ベイリー
 ゲスト参戦の団体という事で、飛ばした内容とはならないけれども、随所に実力の高さ、この組み合わせの可能性を感じる事が出来る攻防が続く。アーレスの変幻スタイルに、ベイリーも難なく付いていき、終盤では互いに独創的な得意技を放ち、インパクトを生み出す。PWGなどの西海岸インディで組めば、より凄い試合となる希望に満ちた内容でした。

 まあまあ良い試合。
評価:***1/2