Prestige Wrestling Roseland 3 Night 1 5/28/2022
山下実優対マーシャ・スラモヴィッチ
グラウンドの攻防から場外線に移り、終盤では一進一退。山下の猛攻をマーシャが受けるシーンが多く、試合時間も10分程と、わかりやすく山下のショーケースマッチとなった。山下が圧倒的な攻めタイプなので、この様な試合展開にならざるを得ないのは仕方がない。マーシャもまだまだこんなものではないので、全力を出せば山下を凌駕出来る実力は持っているので、次の機会に期待。平均的良試合。
評価:***1/4
TJPWインターナショナル・プリンセス王座戦
伊藤麻希(c)対ミア・イム
.@MiaYim is at #UnderSieged!#IMPACTWRESTLING pic.twitter.com/xhYAaEXYgI
— IMPACT (@IMPACTWRESTLING) 2022年5月8日
リングアナが日本語でのコールを行うという特別仕様。別にそこまでやる必要はない、何なら対戦相手のミアは韓国系であり、伊藤の方が、カルト人気が凄いとはいえ、実績では確実に上なので、余りにも贔屓がキツかったのは首を傾げた。
試合に移っても、来日経験があり、スタイルとしてもジャパニーズスタイルに対応出来る実力の持ち主であるミアが、気を使いに使って試合を作っていた印象。伊藤が劣っている訳ではなく、むしろ初対戦でキャリア差がある外国人選手、しかもアメリカマットで堂々とリード出来るのは本当に素晴らしいことではある。熱戦には違いない。
ただミアの実力を考えれば、もっとハードな方面でも、レスリングベースでも、クオリティの高いものは出来たはず。色々な障壁を考えると、メイン合格の十分な良試合ではあるが、日本で戦えば、また違う内容となるでしょう。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
Prestige Wrestling Roseland 3 Night 2 5/29/2022
Prestige Wrestling王座戦
アレックス・シェリー(c)対バンディード
シェリーのグラウンドテクニックが猛威を振るう展開。バンディードも対応出来るとはいえ、シェリーの老獪な技巧が上回る。試合時間は20分近いが、内容はオープニングの為抑えた形となっており、バンディードの持ち前のパワフルさやハイフライングは控えめ。良い試合だが特別なものではない。平均的良試合。
評価:***1/4
伊藤麻希対山下実優
絶対的エース、団体の象徴である山下が先に登場するという驚愕の展開。タイトルホルダーではあるとはいえ、伊藤の人気がアメリカのプロレスマニアの間で席巻していることを証明している。山下が認知されていないということはないはずだが、山下の行動に対するリアクションは薄め、伊藤へのリアクションは大歓声と伊藤人気が物語っていた。山下はドミネイトする試合は数多く経験済だが、決してヒールをしている訳ではないので、その匙加減が難しく、ヒールに映らない様に伊藤をドミネイトする。となるといつもよりも鋭さは鳴りを潜めていた様に映る。
日本とは違い、単純に強さ一本だけでは人気が出ないアメリカらしい光景を見せつけられた。山下が支配し、伊藤が粘るという普段と同じ様に試合を作っていたが、反応が異なる為、それに戸惑ったまま、時が流れてしまった印象。東女の中でも屈指のカードではあったが、まさかこの様な形になるとは。平均的良試合。
評価:***1/4