世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

C4 Wrestling Review 2022 ジョナサン・グレシャム対ケビン・ブラックウッド他

C4 Wrestling Fantastic Voyage 3/25/2022

iwtv.live


#1コンテンダー・マッチ
ビフ・ビューシック対ケビン・ブラックウッド
 新旧ハードヒッター対決。バチバチの打撃戦、ガッチガチのグラウンドの攻防は当然観ることが出来る。

 ただWWE帰りのビフは一歩引いた形。あえて熱量や過激化に走りたくなる気持ちを抑える試合運びを見せる一方、勢いに乗りまくるブラックウッドはその勢いそのままに容赦なく蹴りを叩き込み続ける形となり、結果的には元WWEのスターとインディ界のライジングスターという構図、展開となっていくのは興味深い。

 持ち前の鋭い攻撃を武器にして、今のビフであれば、ブラックウッドは全く引けを取っていなかった。終盤のラッシュもビフを凌駕するに相応しいものでした。
 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4


C4 Wrestling Time And Tide 4/22/2022

iwtv.liveC

ジョナサン・グレシャム対ケビン・ブラックウッド
 この時点ではROHとPROGRESSの二冠王者であったグレシャム。この試合ではまずブラックウッドに合わせ、打撃戦に付き合う形を取る。チョップの打ち合いではストライカーのブラックウッドに劣らないチョップを放っており、打撃の打ち合いを経た後は、次第に自らのペースに引き込んでいく老獪なテクニックも見事。

 相手に合わして、グラウンドやサブミッション漬けにしなくても、強さや上手さを表現出来る匠の技術を示す。ブラックウッドも一歩も引かず、強烈な投げ技も放ち応戦。

 ブラックウッドもアンクル・ロックなど全くサブミッションを使えない選手ではないので、完全に排してしまったのは、終盤の攻防の幅を狭める意味でも勿体なかった部分はあるとはいえ、終盤からクライマックスにかけては、改めて打撃戦に回帰し、骨が軋む様な打撃の数々で削り合う一進一退の攻防でラストスパート。

 ただただ激しく熱い20分超えの激闘でした。好勝負。
評価:****

 

トリプル・スレットマッチ
アレクサ・二コル対ジャナイ・カイ対エイヴァ・エヴァレット
 日本に呼びたい選手が勢揃い。特にテコンドーをバックボーンに持つキックの鬼ことジャナイ・カイとプロモ力、表情芸と身体の張りっぷりは業界随一のエイヴァ・エヴァレットの魅力が詰まった3ウェイ。

 地元の選手ニコルと共にハードな攻防を見せ、ニコル対カイで素早い攻防を行い、エイヴァが入れば、ヒールワークとハードパンプで試合にアクセントを加え続ける。3ウェイムーブも織り交ぜつつ、それぞれの攻防でも印象に残るシーンを演出。

 スキップ候補になりがちだが、魅力の詰まったこの試合は見逃し厳禁。全米、欧州とブッキングのエリアが広がり、売れっ子になりつつあるカイとエイヴァは近いうちに日本マットに呼ばれて欲しい逸材達です。平均的良試合。
評価:***1/4

 

ビフ・ビューシック対ケビン・クー
 期待の好カードだったが、わすが6分。バチバチのグラウンドと打撃はほんの少しだけで、後はドア破壊でごまかしたゲストマッチ。次回はちゃんとした形で再戦希望です。
評価:**3/4

全体評価:7+