DPW(DEADLOCK Pro-Wrestling) DPW Fire #9 5/20/2022
竹下幸之介対アダム・ブルックス
新進気鋭の若手スターというレベルすら遥かに超える日本とオーストラリアのトップ対決は、短時間の設定を物ともせず、一つ一つの攻防にダイナミズムと鋭さを最大限打ち出しており、全編通して無駄なシーンがない。
竹下の良くも悪くもハイパーアスリートな面は、アダムが緩急を織り交ぜた試合運びを見せる事で、日本ではネガティブに見えてしまう部分が隠れ、アスリートの良い部分だけが残るのも効果的。10分強なのが惜しまれる程の濃密な試合内容。全てにおいて研ぎ澄まされた攻防の数々は必見。
AEWでも実力を示しつつあるが、インディシーンでははっきりいってオスプレイクラスにチートな存在。同じくコロナでオーストラリアに戻らざるを得なかっただけで、オスプレイ、スレックスやロビー相手に世界に通ずる名勝負を作り上げた実績のある元ROHアダム・ブルックスもチートな存在。
ブルックス違いだが、クリス・ブルックスばりに竹下の良さを活かしていたのは印象的でした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
Enjoy Wrestling: Renegade Season 5/Ep1 5/5/2022
トリッシュ・アドラ対アレック・プライス
IWTV界隈で最もプッシュされている若手2人の激突。トリッシュの技数が増え、攻撃に厚みや威力が出てきた事で、以前の様に、男子選手に対しても見劣りしなくなってきたのが好材料。プライスがトリッシュを引き立てながら大人な試合運びを見せていたのも印象的。ライジングスター同士の熱戦です。中々良い試合。
評価:***1/2
Enjoy Wrestling: Renegade Season 5/Ep3 5/19/2022
“スピードボール”マイク・ベイリー対リー・モリアーティ
インパクト・レスリング対AEW。屈指の好カードだが、AEWという巨大団体の影が見え隠れするのと、Enjoy Wrestlingという配信はあるがどインディ団体での試合なので、全力を出し切る様な形にはならない。
ただ、実力者同士軽量級のスピーディーな攻防から、ベイリーの鋭い打撃にモリアーティのトリッキーな攻撃にサブミッションと見せ場は確実に演出出来ており、クオリティも上昇。両者の腕を考えれば、もっと上手く嵌っても良かったとは思うが、更なる可能性も示す事が出来た遭遇でした。中々良い試合。
評価:***1/2