世界のプロレス探検隊

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新日本プロレス WRESTLING DONTAKU 2022 レビュー BOSJメンバー発表/BULLET CLUB US軍襲来 ~Road to Forbidden Door~

新日本プロレス(NJPW) WRESTLING DONTAKU 2022 5/1/2022

 

 まずBOSJメンバー発表では注目のメンバーがラインナップされた。

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 AEWからは、みちのくプロレス以来の来日となる元IWTV世界王者、現ROHピュア王者でありブライアン・ダニエルソン、ジョン・モクスリー、ウィリアム・リーガルと共に「Blackpool Combat Club」(通称BCC)で大活躍をする若きテクニシャン、ウィーラー・ユウタ。

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 元WWE、GCWやNJPW STRONGでも活躍するタコベル大好きクレイジー・ハイフライヤー、アレックス・ゼイン。

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 インパクトレスリングからは、現Xディビジョン王者、同王座を3度戴冠し、現在AAWヘリテージ王座にも輝く若き実力者エース・オースティン(オースチン)が初エントリー。彼は、クリスチャン・ケイジやエディ・エドワーズとも抗争を繰り広げていた経験もあり、ヒールのキャラクターも立っていて、動きも俊敏でキレキレ。必殺の「The Fold」(ザ・フォールド/ランニング・ブロックバスター)を武器に活躍してくれるでしょう。

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 今後の団体間の展開を考えても、ユウタとエースを観るだけに今シリーズを押さえておく価値のある豪華な人選。両団体が自信を持って送り出す実力者達です。

 

IWGPジュニアヘビー級選手権試合
エル・デスペラード(c)対石森太二
 余り関係は無くなってはいるものの、ヒール対決とあって逆にニュートラルな立ち位置で競い合う形。ラフを交えながら関節技がメインに来る様な部分破壊や切り返しを織り交ぜる一方、素早い攻守の切り替えは多数含んでおり、隙の無い試合構築。

 大会場かつ声出し出来ない状況なので盛り上がりは薄くならざるを得ないけども、クライマックスに至るヌメロ・ドス対ボーンロックの手に汗握る応酬も実に計算された展開で、14分とは思えない位の充実感で満たされた熱戦。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

IWGP USヘビー級王座決定戦
棚橋弘至対石井智宏
 オスプレイ欠場により急遽代役として用意されたのは石井。代役としては十二分の人選だが、その期待通り石井の得意なハードヒットに棚橋が真っ向から挑み、棚橋の得意な脚攻めに対しては石井もやり返す。中々作り込みにくい状況下ではあるものの、ベテランの経験値と、造り込みを必要としない試合構築を選ぶ事で、上手く成立させている。

 肉体を酷使する肉弾戦とアクセントとして加えられた掟破りの得意技の打ち合いが的確に作用し、代替の試合を遥かに超えた棚橋対石井ブランドの一戦に仕上がっている。 

 文句無しに好勝負。
評価:****1/4

 

また、石井智宏は、アメリカにすぐに渡り、インパクトレスリングでは特番「Under Siege」のメインで、ジョシュ・アレキサンダーが持つインパクト世界王座に挑戦。その一週間後には、新日本US大会でAEW所属エディ・キングストンの挑戦も受ける大忙し。

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IWGP 世界ヘビー級選手権試合
オカダ・カズチカ(c)対内藤哲也
 通算6勝6敗で勝ち越しを決める戦い。長年闘い尽くしているカードだけに手の内は良く知っている間柄。オカダの変化を付けるフェーズも終わり、ストレートに魅せる形となっている。チェーン数も切り返し数も多く、要所ではオカダが高い身体能力を示す技やマネー・クリップで緩急も付けていく。

 対する内藤はダウンベースで応えつつ、動く時は多くの得意技でシンプルに応戦。目新しさは増やしたムーブ位だが、AEWと世界の影が見える中で今一度、新日本の存在感を世界のプロレスファンに認識させるわかりやすい激闘となっている。

 安心安定の好勝負。
評価:****1/4

 

 

 試合後、新日本プロレス、インパクトレスリングそしてAEWと各団体股にかけて大活躍するジェイ・ホワイトが登場し、オカダをシェルショックではなく、ブレードランナーで撃沈。エリートから鞍替えを行い、インパクトレスリングでBCとして活躍を続けていたグッド・ブラザーズ(カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ)に新メンバー、ジュース・ロビンソンを加えたBCが再結集。その場にいなかったHoTの面々はNWOの様にBチーム扱いなのかどうかは不明。いよいよ日本でもForbidden Doorが動き出す。

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全体評価:9