世界のプロレス探検隊

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Impact Wrestling Sacrifice 2022 Review 師弟対決! ジェイ・ホワイト対アレックス・シェリー/ジョシュ・アレキサンダー復帰

Impact Wrestling Countdown To Sacrifice 2022 3/5/2022

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リッチ・スワン&ウィリー・マック対Honor No More(マイク・ベネット&マット・テイヴェン(w/マリア・カネリス-ベネット)

 この2組をプレショーに置けるのは贅沢。実力者揃いとあって、予想通りの小気味良い攻防を連発。合体技、連携技も沢山入っており、良い具合に会場を暖めてくれました。平均的良試合。
評価:***1/4

 

Impact Wrestling Sacrifice 2022 3/5/2022

 

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Impact Xディビジョン王座戦
トレイ・ミゲル(c)対ジェイク・サムシング
 体格差を最大限活かした内容。サムシングのパワーがこれでもかと光る攻防が続き、ミゲルは要所で的確なカウンター技で沸かせる、狙い通りの展開。ミゲルの秘技パワースライド・デストロイヤーや変形メテオラ等正調で打たずに、変形で拘ったのも意表を突く形で良い。サムシングの良さを上手く示し、ミゲルが横綱相撲で退ける。まさにWin-Winの内容でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

Impact世界ノックアウツタッグ王座戦
ジ・インスピレーション(c)(ジェシー・マッケイ&キャシー・リー)対ジ・インフルーエンス(テニール・ダッシュウッド&マディソン・レイン)

 コロナ感染等で流れ続けた王座戦が2ヶ月遅れで実現。インスピレーションは毎回コスチュームを変えてくる拘りは特筆すべき点。今回はインフルーエンスもコスチュームを新調し、揃えてきたのも印象的。
 とにかくテニールがキャリア通じてトップクラスに生き生きしていたのがこの試合のハイライト。大親友インスピレーションの2人と仕事が出来る出来る喜びを感じているのでしょう。相方レインもタッグ経験豊富なベテランなので、的確に分断し支配ターンを実行。人気者インスピレーションに対するお膳立てとしては申し分なし。

 試合構成としてはオーソドックスなタッグプロレスだが、フェイスヒールを上手く活かしており、動きの緩さもなく、連携技からのニアフォールとカットプレーでスリル感も演出しており、非常に熱量を持った試合となっている。最後は予想通りケイレブ絡みだが、関係なく見応え十分の一戦でした。平均的良試合。
評価:***1/4

ジェイ・ホワイト対アレックス・シェリー

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 ROHや新日時代の師弟関係、かつてはサーチ・アンド・デストロイというユニットで活動していた両者の再会。その特別な関係性を示す様なグラウンドの攻防。業界の格からいえばジェイ、実績やキャリアではシェリーという図式の中で、シェリーがジェイを立てて、ドミネイトしていく流れかと思いきや、ジェイがシェリーを立てて、シェリーのテクニックを再認識させる流れで進める意外な形。

 一定の支配ターンはあるとはいえ、ほぼ一進一退の攻防で進めていく。ジェイは順風満帆のキャリアを送っていて、超ハイレベルのレスラーではあるが、伸びしろもまだ秘めた選手。しかし、シェリーはずっと実力者ではあったものの、紆余曲折を経て、今が完全体となっている選手。ジェイの色気とテクニックに真っ向から勝負出来るのは、アレックス・シェリーの凄さが如何なく発揮されている。色気とテクニックの暴力。 

 

 支配ターンを潜り抜けた終盤は、絶妙な間を使いながら各々の各種得意技を打ち合う展開。これで終わりだろうと思う攻防から、更に上乗せ、更に上乗せを続けて、ボリュームアップ。そこに絶妙なボーダー・シティ・ストレッチでの追い込み、同型の技であるブレード・ランナー対シェルショックの攻防と盛り下がる隙を一切与えない。
 関係が深いシェリーと準レギュラーのジェイとはいえ、現在は所属外の対決。その中で試合のクリエイティブ権とこの日最長の18分を与え、自由に戦わせ、そのリターンは最高級の大熱戦。
 師弟対決を超えた現在最高級の腕達者対決。新日本や他のインディ団体が先にされて悔しくて仕方がなくなる程の内容。この試合の為にこの大会を買うべきでしょう。
 文句無しに好勝負。
評価:****1/4

 

ROH女子世界王座戦
ディオナ・パラッツォ(c)対チェルシー・グリーン

 

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 チェルシーはROH女子世界王座を選択。
 お互いに熱望していた親友対決が遂に実現。ミッキーとのストーリーが始まりそうなチェルシーだけに、ここしかないというところか。
 試合は、熱望していただけあり、キビキビとしたレスリングに、ディオナは得意の腕攻め、チェルシーはダイナミックな攻撃と各々の持ち味を出した攻守の切り替えが素早い、目まぐるしい展開となる。いとも簡単にこのレベルの試合を作り出せるのは流石この2人。

 これからクライマックスというところで、ディオナの腕攻めによりチェルシーが負傷する演出で終わってしまったのは残念だが、組んだ甲斐はあった良試合。特別な試合になる可能性は秘めていた。平均的良試合。
評価:***1/4

 

 

 

全体評価:8+