West Coast Pro Wrestling The Art Of Drowning 2/11/2022
ケビン・ブラックウッド対デイビー・リチャーズ
1月に引き続き組まれた新旧ストライカー対決。今回は、ブラックウッドが圧倒し、デイビーを追い詰める展開。老獪にいなそうとするデイビーの先を読んで、ブラックウッドが攻勢をかけるのを楽しむ形。ブラックウッドのキレの鋭さが引き立つ展開である点、手を重ねて互いの事を理解した点が相まって、更に充実度が高くなっている。
デイビーのエンジンも暖まり、これからラストスパートというところで終わってしまったのは勿体無いけれども、まだまだ伸びしろを感じる打撃戦でした。中々良い試合。
評価:＊＊＊1/2
“スピードボール”マイク・ベイリー対ACH
2010年代中盤の米インディの様なカードだが、紆余曲折ありながらもレベルアップを続け、円熟味を増した両雄が織りなす完成度の高い激闘。笑いも踊りもせず黙々と試合を行うACHは、陰鬱さを秘めているものの、行動は実直。新日本に出ていた時よりもストロングスタイルとなっており、そのスタイルはベイリーのハードヒットスタイルとも親和性抜群。華麗なハイフライング、鋭い打撃、力強い投げ技に加え、エプロンでの攻防やACHが最近得意としているシャープ・シューターも使い所は絶妙。
余分な所は一切なく、20分強全編通して見応え十分で、特に尻上がりに試合が良化しており、終盤の内容に関しては特筆すべきもの。ベイリーの好調具合にACHが持てるものを継ぎ足した激戦。試合後マット叩きが起きる程。皆ここはレセダだと錯覚してしまう程の好勝負。日本に縁のある選手同士の、今の充実した姿を是非目に焼き付けて欲しい。文句無しに好勝負。
評価:＊＊＊＊1/4
全体評価:7.5
