GCW vs Loko Wrestling Fight Club 2: Houston 2/4/2022
フェイタル・4ウェイマッチ
マスカラ・ドラダ対ASF対グリンゴ・ロコ対ブレイク・クリスチャン
元WWEのグラン・メタリックことマスカラ・ドラダが登場。この4人なので、序盤はティヘラ中心のルチャアクションで進め、中盤以降は多人数ムーブを交えたハチャメチャな内容。コンパクトではあるが、3階建てダブルインパクトなどぶっ飛んだシーンもあり楽しめます。平均的良試合。
評価:***1/4
フェイタル・4ウェイ・スティール・ケージマッチ
サディーカ対ジミー・ロイド対クリス・カーター対アティカス・クーガー
当初はマット・トレモント対サディーカの試合だったが、トレモントが荒天による交通トラブルで欠場。今大会は多数の欠場者が出た為、急遽代替メンバーでのメインに。
凶器込み込み金網戦となり、蛍光灯等各種凶器を矢継ぎ早に打ち合っていき、豪快なカナディアン・デストロイヤー等破天荒な技も飛び出し、緊急マッチメイクにしては上手くまとめた。アティカス対サディーカの組み合わせはガッツリ組んで欲しい。
平均的良試合。
評価:***1/4
GCW If I Die First 2/5/2022
ニンジャ・マック&ダンテ・レオン対ジョーダン・オリヴァー&ニック・ウェイン
Backstabber/Acid Kick combo from @nickwayne21 and @TheJordanOIiver!#GCWIfIDie @GCWrestling_
— Rob (@HeyyImRob) 2022年2月6日
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.@NinjaMack1 with the phoenix 630 senton!#GCWIfIDie @GCWrestling_
— Rob (@HeyyImRob) 2022年2月6日
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コスチュームを揃え、新生バックシート・ボーイズというべきか。連携も息が合っており、タッグ王座が戻ってきた今、この2組の台頭はプラスである。マックレオンの豪快なハイフライングと両チームの独創性溢れる連携技をスピード満点で描き切った華々しいオープニングでした。中々良い試合。
評価:***1/2
ジョン・ウェイン・マードック対ASF
当初予定されていた相手であるマシュー・ジャスティスは、交通トラブルで欠場。急遽代役にASFを立てたハードコア戦。マードックが椅子で痛めつける一方で、ASFもハイフライムーブに留まらずハードコアにも対応しており、小気味良い攻防を披露。マードックも対応力はあるので、アンダーカードとしては上出来。平均より上。
評価:***
フォールズ・カウント・エニウェアマッチ
サイコ・クラウン対グリンゴ・ロコ
youtu.be AAAのトップ・エストレージャ、サイコ・クラウンに現在のアメリカン・ルチャの急先鋒ロコが、キャリアを掛けて挑んだ25分超えの大激戦。GCWらしいというよりはAAA直輸入のルチャ・エクストレマ。
ロコとサイコのアジテーション合戦からスタートし、試合に入っても、サイコが煽りに煽り、これぞトップ・エストレージャたる人気者っぷりを見せると、対するロコは普段の陽気な雰囲気を消し、これでもかとルードに徹し、ラフファイトで応戦。場外戦からマスク引き裂きとルチャマナーに則った試合運びで焚き付けると、マスクを破かれ慣れているサイコは、顔半分露出した状態でもラフファイトに徹し、椅子攻撃やドア破壊も厳しさと立体的を兼ね合わせた演出を見せる。
LONG LIVE GCW #GCWIfIDie @GringoLocoOG pic.twitter.com/lDBaOsnW7X
— ringside (@BIGEDTHEGEEK) 2022年2月6日
マスクを破かれたサイコに対し、ロコは顔面血だらけ。その鮮血で染まったロコは、クレイジーな表情を徹底的に作り出し、狂乱ルードである事を印象付ける。そしてこの試合のハイライトは、場外のバスケットゴールからの高所ダイブドア破壊。何度も見直してしまう団体屈指の名シーンに圧倒されるとそれだけに留まらず、サイコも場外ダイブでやり返し、極め付けは蛍光灯束!
団体側がどこまで意図していたかは不明だが、グリンゴ・ロコの並々ならぬ気迫に呼応したサイコもハマースタイン・ボールルームでは前座のバトルロイヤル送りにされた鬱憤を晴らすかの様にAAAビッグマッチ級のシリアスファイトで応える。これがAAAのビッグマッチですと言われても頷いてしまう程研ぎ澄まされた死闘。まさにロコのキャリアメイキングマッチ。ロコはAAAデビューとGCWにおいてもスクランブル要因の準レギュラーからレギュラーの座を勝ち取った。文句無しに好勝負。
評価:****1/4
ブレイク・クリスチャン対ラレド・キッド
インパクトでも組まれた一戦。
ファストペースの軽量級らしい華麗なアクション全開の試合内容。圧倒的な速度と技の精度が目を見張る。ミラームーブを少し多めにする事でリズムを作り出し、細かく鋭さを出した後は、豪快な大技で落とす。BOSJに出したくなる様なこの階級の面白さが詰まった熱闘でした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ジョーイ・ジャネラ対ドクトル・ワグナーJr.
.@JANELABABY's spine just has to be used to punishment like this by now, right? #GCWIfIDie @GCWrestling_
— Rob (@HeyyImRob) 2022年2月6日
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ジョーイ・ジャネラレジェンドバトルシリーズルチャ編はまさかの大御所ワグナーJr.が登場。ルチャ方面に明るいのかは不明だが、AEWと契約出来るかどうかの瀬戸際に立たされており、契約出来たとしても恐らくDynamiteやRampageには登場出来ず、インディ回りを続けるしかない窮地のジョーイ。しかし逆境こそジョーイが1番輝く場面。
持っていたハングリーさを呼び起こし、ビルドアップされた肉体と共に、大流血姿でハードワークをし続けるジョーイの姿に心を動かされる。ワグナーJr.は煽りこそリビングレジェンドたる姿を見せるが、年齢の影響もあり動きは制限される。
その代わりに攻守に渡り、ジョーイが研ぎ澄まされた動きを見せる事で、補って余りある試合内容に仕上がる。AEWにも毎週出ていた時とは、同じハードコアファイトでもキレが全く違う。このジョーイが観たかった。皆が求めていたジョーイ・ジャネラここにありというハードコアマッチでした。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:9+