世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

WWE NXT UK Review 2021-2022 "エンプティ・アリーナマッチ"イリア・ドラグノフ対ジョーダン・デヴリン/里村明衣子対ダベンポート他

WWE NXT UK #178 1/6/2022
WWE NXT UK女子王座戦
里村明衣子(c)対ブレアー・ダペンポート

youtu.be 仙女対スターダム直輸入カード。ヒールのダベンポートが試合を優位に進め、耐える里村も厳しい攻撃で返していく形。キャラクターはリセット、技セットも一部以外は再構築と、WWE仕様に作り変えている最中ではあるものの、この段階でもそれなりにアジャスト出来る技量は流石である。KLRが抜けたNXT UKトップ対決に相応しい熱戦。

 次がある形の終わり方ではあるものの、互いの得意技や必殺技を放ち、ダベンポートを里村と並ぶ存在に認知させるには十分な内容。里村や裏方も含め、それを果たす試合だった為、狙い通りに事は運んでいた。中々良い試合。
評価:***1/2

 

WWE NXT UK #179 1/13/2022
ウォルター対ネイサン・フレイザー

youtu.be アメリカに行き、ギュンターとなったウォルターのNXT UK卒業試合。すっかりトップロスターになりつつあるベンジャミン・カーターことフレイザーとの一戦。

 ウォルターの猛打に耐えるフレイザーが木こりの如く切り崩していくインディ時代のウォルター要素の強い内容。ウォルターは、ドミネイトはするけども、そこまで強くはしない微調整をしており、フレイザーの健闘を引き出す狙い。フレイザーの格を上げる狙いのマッチメイク通り、フレイザーは機動力を活かすだけでなく、打撃戦にも挑む気概も見せてハイフライヤーを超えるものを見せようという考えを実行。

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 飛ぶだけならマーク・アンドリュースやフラッシュ・モルガン・ウェブスターの方が経験もあって良いけれど、フレイザーにはセス・ローリンズの弟子であるという最強の武器がある。随所にセスの動きは見せていたが、終盤はカーブストンプまで繰り出し、これならウォルターを倒せるのでは?と思わせる事に成功していたのは見事。イギリス人だけどアメリカで修練を積んでいた特異な経歴が大きな武器となり、それを発揮出来た試合となった。
 最後は格の差を示し、ウォルターがねじ伏せたものの、フレイザーの格上げには十分成功した好勝負。
評価:****

全体評価:7

 

WWE NXT UK #181 1/27/2022
WWE NXT UK王座戦-エンプティ・アリーナマッチ
イリア・ドラグノフ(c)対ジョーダン・デヴリン

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 観客なしのエンプティ・アリーナ戦、無観客のエニウェアフォール戦だが、コロナ禍を経るとむしろ普通だと思ってしまう。ノーDQのため、奇襲から始まっただけでなく、ローブローや凶器も序盤から導入出来る。ただミスリードな部分も多く、凶器を使わずにハードな打撃を打ちながら場外戦を展開していき、早い段階でバリケード破壊まで持っていく。

 そこでハードコアは一旦終わりかと思いきや、場外戦は会場全体に広がり、椅子やテーブル、高いところからの飛び技等、更にハードコアを突き詰めていく流れ。期待した展開ではないものの、上手く出来る技量は両者持っていて、なんと言っても狂人イリアのサイコな立ち振る舞いが他を寄せ付けない特別な内容に昇華させている。

 終盤は、リングに戻って進めていくものの、それまでの流れを継承し、ハードヒットとハードコアを軸に、極限まで追い詰めるデヴリンの猛攻と、叫びながら脅威の粘りを見せるイリアの構図は継続。体格のハンデ、流血や頭部攻撃が出来ない中で、一つ一つの攻防、テーブルや椅子攻撃を出来る限り重く見せる工夫を施していて、それが成功している。クライマックスもイリアにしか出来ない演出。

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 以前PROGRESSで見せた様な極上のレスリングではなく、エンタメ要素も交えた潰し合いとなったが、これはこれで2人の持ち味が上手く引き出された一戦となっていて、NXT UKのタクトを握るジム・スモールマンの手腕に改めて感服したい。好勝負。
評価:****

全体評価:7

 

WWE NXT UK #159 8/26/2021
ノーDQマッチ
イーファ・ヴァルキリー対ジニー
 会場所狭しと回りながら激しく削り合う乱戦。凶器も織り交ぜつつ進めていく。アクション力の不足を感じないことはないけれども、WWEらしくエンタメ性でカバー出来ているので、上手く形にはなっていた。まあまあ良い試合。
評価:***1/2