世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

H2O Wrestling Review 2021-2022 ボビー・ベバリー対マット・トレモント/マーシャ・スラモヴィッチ対ミッキー・ナックルズ他

H2O Wrestling Merry F'n Christmas Night 1 12/17/2021

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タイペイ・デスマッチ
マーク・エンジェル対ジミー・”チョンド”・ライオン
 派手さはなく、泥臭いデスマッチだが、裸足でガラスの海を渡っていくチョンドが、それに留まらず、バンテージを剥がされた後に裸の両拳に接着剤を付け、そこにガラスの破片を付けて、殴りに行くというタイペイ・デスマッチの概念が壊れるトンパチっぷりを見せたのがハイライト。H2Oの中では年間通して活躍を見せたチョンド、この試合でも輝きを放っていた。中々良い試合。
評価:***1/2

 

H2O Wrestling Merry F'n Christmas Night 2 12/18/2021

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デスマッチ
ボビー・ベバリー対マット・トレモント

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 パンチと椅子攻撃と蛍光灯攻撃のみだが、パンチの鋭さと軽快さでリズムを生み、椅子と蛍光灯で激しさを生む。高い技術を持つトッププレイヤーが、シンプルに拘った時の強さは計り知れない。44.OH!対H2Oのストーリーラインが終わった後に実現したのが正解。
 ベバリーがトレモントクラスにも遜色なく対峙出来ているのは素晴らしい。2022年は復活していくライアンと共に天下を取ってくれるでしょう。一切無駄がなく、良い所だけを凝縮した珠玉の一戦。ベテランの匠の技が堪能出来ます。好勝負。
評価:****

 

H2O Wrestling Massacre In Massachusetts 1/1/2022

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マーシャ・スラモヴィッチ対ミッキー・ナックルズ
 豪傑対決。デスマッチルールではなく通常ルールだが、ミッキーがいれば、凶器を使わないデスマッチに早変わり。デスマッチありの連戦続きで疲労困憊かつミッキーという癖の強い大先輩とあって、やりづらさをかなり感じていたマーシャだが、それでもアジャスト出来る地力の強さは流石の一言。

 ミッキーが流血した後は、再三の頭突き&打撃合戦から椅子を使い幕。この対決は万全の状態でもう一回観たいところだが、マーシャのステータスがどんどん上がっていくので、ここで実現出来たのはかなり貴重。平均的良試合。
評価:***1/4

 

バーブドワイヤー・マサカー・デスマッチ
マット・トレモント対ケネディ・コープランド
 当初トレモントとコープランドの対戦相手だったカーク夫妻がコロナ感染により欠場。代わりのカードとして、代打を立てず、トレモント対コープランドの師弟対決に変更。趣としてはイアン対ミッキーといってもいいでしょう。ただあの様な暴虐の限りを尽くす様な試合にはならず、コープランドの攻撃をトレモントが受ける展開が殆ど。トレモントらしい育て方というか、トレモントは若手や教え子相手に寝る事に抵抗がない選手なので、ある意味トレモントらしさは全開。

 コープランドも若手エース筆頭だが、まだまだトレモントが潰しに行く程ではないということだろうが、有刺鉄線デスマッチにおける攻めのレクチャーをするという意味では良い経験にはなったはず。期待していた内容にはならなかったが、納得は出来る。平均より上。
評価:***