世界のプロレス探検隊

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VXS vs NPU Already Dead Review AJグレイ対マット・トレモント/ジミー・ロイド対MASADA他

VXS(Violence X Suffering) vs NPU(No Peace Underground)Already Dead 1/7/2021

 

 

www.fite.tv

 

マーシャ・スラモヴィッチ対ソーヤー・レック
 インパクト・レスリングと契約してもハードコアを必要としていなくても、蛍光灯デスマッチに挑み続ける豪傑マーシャ。レックとの実力差は明白だが、荒々しい蛍光灯攻撃も受けた後、蛍光灯タワーへの攻撃で倍返し。今年もデスマッチマーシャからも見逃せない。平均より上。
評価:***

 

NPU王座戦
パロウ(c)対JTG

 NWAの選手同士の一戦。これでもかと蛍光灯を打ち続け、怪物パロウに真っ向から対峙していくJTG。デスマッチレスラーではないが、VXSではハードコアを経験しており、身体を張る事には慣れている。とはいえデスマッチファイターとしては、魅せ方や試合の作り方等改善の余地はあるものの、想像以上の身体の張りっぷり。流血自体も物凄く、見応えは十分でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

シャタード・ドリームス・デスマッチ
ジミー・ロイド対MASADA


 序盤は低調だったが、お題のガラスボード攻撃を受けていく内に、尻上がりに試合の熱も上がっていく。ロイドだけでなくMASADAも受けを担当。定番の竹串からの椅子攻撃でフィニッシュ。シンプルながら中堅ベテランの安定感を示した。中々良い試合。
評価:***1/2

 

ハウス・オブ・ホラーズ・デスマッチ
AJグレイ対マット・トレモント

 当初はAJグレイ対ジョン・ウェイン・マードックの一戦だったが、マードックのコロナ感染により、代打として現れたのはマット・トレモント。マードック以上に実績のあるリビングレジェンドが登場。

 

 グレイのデスマッチ適性は、NPUで証明済だが、トレモントにリードされながらではあるものの、攻守の貢献度は匹敵するものがあり、想像以上にトレモントには劣ってはいない。大量の蛍光灯を矢継ぎ早に使用しながら、場外戦でも打撃の打ち合いでもペースを落とさずにキープ。

 そして終盤では沢山使ってもまだ余りある蛍光灯を、全て使い切ろうとする程の蛍光灯の打ち合い。両者血塗れの死闘モードだが、それでも蛍光灯を打ち続ける。

 ハウスオズホラーズという蛍光灯が吊り下げられていて、移動が制限されている試合形式においては、シンプルだが最高の演出である。更にスカフォード上からの高所落下に必殺技乱れ飛びとデスマッチだけではなく、通常技の部分も高品質。新年の景気付けにはうってつけの大熱戦でした。好勝負。
評価:****

 

 

 

全体評価:8.5