世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW Review 2021 reDRagon復活/"大流血ハードコア" タイジェイvsバニー&ペネロペ

AEW Dark #123 12/28/2021
ノーDQマッチ
ジョーイ・ジャネラ(w/ケイラ・ロッシ)対ソニー・キス

youtu.be 何でもありのハードコアブロウル。裏切られたソニーがロッシもろとも感情的にしばき上げる展開。ジョーイも得意のハードバンプで色を添える。
 各種凶器攻撃や流血シーンを経て、巨大ラダーにテーブルとジョーイらしいクレイジーさを打ち出していく流れは、もはやDarkレベルではない。
 セコンドのロッシも巻き込んだ大乱戦は、ステージからのテーブル葬で豪快に幕。メインカードに出せるクオリティの一戦でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

AEW Dynamite #117 - New Year's Smash 12/29/2021
ベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント・バレッタ&オレンジ・キャシディ)対アダム・コール&reDRagon(ボビー・フィッシュ&カイル・オライリー)

youtu.be


 reDRagon復活!といってもNXTで散々組んでいたので久々感はなし。対戦相手もベストフレンズなので、キャシディ以外はPWG同窓会的カードとなっている。新鮮さはないけれども、スピーディーでとにかく楽しいトリオスマッチとなっている。

 コールとオライリー、バックス達とのストーリーがメインではあるが、ベストフレンズにもいつも以上にスポットも当たっており、充実度は高い。中々良い試合。
評価:***1/2

 

AEW Rampage #22 - New Year's Smash 12/31/2021
ストリート・ファイト
ハーディ・ファミリー・オフィス(ザ・バニー&ペネロペ・フォード)対タイジェイ(タイ・コンティ&アナ・ジェイ)

youtu.be


 元従業員スウォールの怒りに対し、よせば良いのにニトロ燃料を投下したボス、トニー・カーンにより、収録時から高評価だったのに、結果的に悪い意味で注目度が上がってしまったこの試合。SNS休止から颯爽とカムバックするわ、トニー・カーンを支持するツイートを出すわ、渦中のサミー・ゲバラと交際をアピールするわと、大暴れしているタイ・コンティも流血姿を見せるほどのハードコア戦になり、椅子、テーブル、画鋲に有刺鉄線も乱れ飛ぶ展開となったが、この試合で1番光ったのはバニー。

 

 

 浮き足立つ若手達に貫禄の大流血。バットマンのトゥーフェイスかという様な顔面半分大流血は、対サンダー・ロサ戦のブリット・ベイカー戦を彷彿とさせるもの。流血だけでなく、試合全体を回し続け、ハードコア慣れしていない若手をサポートし、画鋲へのスーパープレックスに有刺鉄線スリーパーまで受けるという獅子奮迅の大活躍。

 ハードバンプといえばザンディグやトレモントにもしばかれたことでお馴染みのペネロペが担当だが、今回はバニーがひたすら凄かった。元CZW、元インパクト女子王者、デーモンスレイヤーの名は伊達じゃない。ベルトに絡ませるに値する存在である事を示した大立ち回り。中々良い試合。

評価:***1/2

youtu.be

youtu.be

 

AEW TNT王座戦
コーディ・ローズ(c)(w/アーン・アンダーソン)対イーサン・ペイジ(w/ダン・ランバート)

youtu.be

youtu.be


 関係が深いもの同士の激突。コーディがWWEを退団後に、イーサンの団体であるAlpha-1にコーディを呼び、タッグ王者に輝いた事もある関係性。今回は当然イーサンがヒールにはなるが、コーディは歓声とブーイングが両方飛ぶシナ状態になっているので、それを逆手に取り、コーディが攻めるパートを増やすというWWEではあり得ない形を取る。

 実験的な意味合いも強いとは思うが、イーサンの脚攻めの表現が上手いので、上手く意味のないブーイングを無効化出来ている。手に汗握る熱戦の末、ダスティンやスカイの介入もあり、コーディがクロスローズ連発からの新必殺技ダブルアーム式パイルドライバーでオーバーキル。
 イーサン相手にコーディの今の状態で出来るベストチョイス。団体内でのイーサンの評価が更に上がる見事な内容でした。中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7