世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

Impact Wrestling Turning Point 2021 Review "インパクト版TLC"ムース対エディ・エドワーズ他

Impact Wrestling Turning Point 2021 11/20/2021

 

www.fite.tv

 

youtu.be

 

エース・オースチン(w/マッドマン・フルトン)対クリス・セイビン
 オーソドックスな一進一退の中で、キレと緩急で勝負するセイビンの良さが光る内容となっている。技の独創性ではエースだが、一つ一つの精度や魅せ方はセイビンの方が上。老獪さだけでまとめていた時期もあったが、ここへ来て往年のキレを戻してきたのは見事。盟友シェリーと共にシングルレスラーとして第一線を張り続ける。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

Impact Wrestling Xディビジョン王座戦-トリプル・スレットマッチ
トレイ・ミゲル(c)対ラレド・キッド対スティーヴ・マクリン
 BFGからファンタズモがラレド・キッドにメンバーが変わった試合。マクリンにルチャをさせるのは中々酷だとは思ったが、崩れながらではあるがマクリンも何とか付いていく。ミゲルとラレドの軽快かつトリッキーな動きとマクリンの重戦車的パワーが光る。3ウェイムーブも積極的に詰め込んでいて意欲的。WWEでは単なる軍団構成員でしかなかったマクリンがシングルレスラーで輝きを放っているのは感慨深い。Hard to Killではミゲル対マクリンのシングルがあっても良いと思わせることに成功。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

Impact Wrestling世界王座戦-フル・メタル・メイヘム
ムース(c)対エディ・エドワーズ
 チョップ合戦で意表を突いた後にテーブル葬を入れた後は全編ハードコアのロングマッチに。ムースにも支持があり、エドワーズへの支持を思いの外生み出せなかったのは痛かったが、インパクトの中では古参となった両者への信頼が現れた30分超えのTLC。各種凶器を手広く使うことで、ボリュームを生み出しながら、ラダーからの投げやテーブル破壊で高さとインパクトを与え、チェーンやリングのマットを剥ぐ演出でTLCを超える死闘感を演出。カルドナとモリッシー介入を含めたストーリー展開が上手くいっていないこともあり、物量の割にダイナミズムが今一つではあるものの、メインに相応しい内容に整える事は成功している。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:7