世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

IWA Mid-South Review MASADA対RSP/ジョン・ウェイン・マードック対イアン・ロッテン他

IWA Mid-South 25th Anniversary Show Night1 10/1/2021
タイペイ・デスマッチ
MASADA対リッキー・シェイン・ペイジ
 デスマッチ引退を発表したRSPが、お礼参りを続けて、今回はIWA。タイペイ・デスマッチなので特別な形式なのだが、ゲイジ戦を経てやり遂げただけでなく、トレモント戦まではまだヒールを貫くRSPと鋭さはなくなり、巧さで補っているMASADAでは、何かが生まれる試合にはならなかったのが正直な所。ベテランらしい試合運びやタイペイナックルに拘った試合運びは、若手の勉強になるものではあるものの、やはりこの2人に期待するレベルには遠く届かない。平均より上。
評価:***

 

IWA Mid-South Derby Madness 2014 5/1/2014
ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ・デスマッチ
イアン・ロッテン対ジョン・ウェイン・マードック

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 IWA期待の若手エースマードックを、総帥イアンが身を持ってデスマッチとは何ぞやと叩き込む試合。後半に行くにつれて、マードックを立てる展開になるので、暴力性は落ちていくものの、自らの技術、経験をまだショートタイツでカリスマ性の欠片もない若きマードックに植え付けていく。こういう経験があるから今のデスマッチ界のベストインザ・ワールドが存在する。IWA魂注入マッチ。今年のKOTDMの一騎打ち前に是非おさらいを。中々良い試合。

評価:***1/2

 

IWA Mid-South Charlestown Freakshow 7/25/2015
フレーミング・ノー・ロープド・バーブドワイヤー・デスマッチ
ジョン・ウェイン・マードック対コーポラル・ロビンソン

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 鶴見緑地に行きたくなるファイアーデスマッチ。コープが盛りを過ぎている点、マードックが未だ発展途上である点、そもそもノーロープ有刺鉄線、その有刺鉄線に油を染み込ませた布に点火する形の火炎装置、板剥き出しのリングとそもそもが難しい試合形式である点を踏まえると、ファイアーを使う攻防をメインに、色々な手を使いながら上半身裸で挑んだ割には、それなりに上手くは構築していた印象。こういう場数を踏んでいったからこそ今のマードックがある。歴史的史料としてチェックするには価値がある。平均より上。
評価:***

 

IWA Mid-South Tag, You're It! 6/24/2021
IWA世界王座戦-ラダー・マッチ
タイラー・マトリックス(c)対ローガン・ジェームズ

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 同門対決。IWAMSの期待の若手スター対決。吊り上げられたベルトの位置が低く、高さは出せない。当然スケールは出せない。同門対決なので、ベビーヒールも使いづらいというハンデはあり、スケール的には不足してはいるが、それでもラダー、ドア、椅子を手広く活用して、一つ一つ着実に試合を進めていたのは印象。

 派手な技打ちと凶器攻撃だけしていれば良いという意識ではなかったのは好感。ハンデが多い中でも、若いキャリアの中からやれる事を考え抜いて進めていたので、良試合という評価は与えられる内容でした。平均的良試合。
評価:***1/4