ZONA23 King of The Deathmatch 2021 10/10/2021
準々決勝
シクロペ対クレイジー・キング
ロス・マジソス対決で盛大に開幕したZONA23版KOTDM。まったりした試合展開だが、そもそもレスラーとしての力量が他とは比べ物にならないほど高いシクロペなので、ちゃんと成立する。全体的には過激度は低めだが、ステープラーで舌をコーナーマットに打ち付けるシーンや注射器を瞼に貫通させられるシーンは衝撃。貫通させられたまま試合を続け、きっちりキングを仕留めたシクロペの貫禄勝ち。安定したオープナー。平均的良試合。
評価:***1/4
準決勝
デムス対フライ・スター対オシリス
Demus once again is after Osiris, know driving him through a pane of glass #Zona23 pic.twitter.com/U5yze8AcFF
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2021年10月28日
大ベテランデムス、中堅のフライ・スター、若手のオシリスによる3ウェイ。基本はデムスとフライ・スターがスポットを取り合い、オシリスは基本ボコボコにされるだけ。フライ・スターには反撃が許されるものの、大ベテランデムスはオシリスによる攻撃を許さず、完全拒否。メキシコでする社会の縮図が垣間見えた興味深い一戦だが、デムスとフライ・スターのど突き合い自体は迫力満点で、オシリスもマスクを引き裂かれ、鮮血で真っ赤な顔が見えながら何とか諦めずに食らい付き、勝利をゲット。
ブーイングが飛ぶのは、無理はないものの、シクロペやミエド達のデスマッチとは異なるテイストの激しさ、面白さがあった試合です。中々良い試合。
評価:***1/2
準決勝
シクロペ対ミエド・エクストレモ対ルナティック・エクストリーム
Powerbomb off the apron, through a pane of glass, onto a fuckin refrigerator #Zona23 pic.twitter.com/zA0YDcV7Za
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2021年10月28日
期待したくなるシクロペ対ミエドだが、準決勝サイズに収める事が優先されており、攻防自体は安定しているとはいえ、過激度は低め。場外ガラスボードへの雑なサンダーファイヤーパワーボムをルナティックが受けたシーンが1番のハイライト。シクロペとミエドを揃えた割には期待外れ。
評価:**3/4
決勝
シクロペ対オシリス
実力差実績差があり過ぎる両者。大方の予想通りシクロペがオシリスをドミネイトしていく流れがメイン。蛍光灯や車のパーツにガラスボードと酷い目に遭うものの、オシリスが耐えに耐え続けることで決勝らしい熱戦に仕上がっていく。単なるハイフライヤー一端の若手だったオシリスが、可能性を秘めた新鋭にのし上がっていく過程を見られたのは価値がある。これぞデスマッチトーナメントの醍醐味。
BRAIIIINBUSTAHHHHH! Ciclope almost annihilated G-Raver with this back in 2017 #Zona23 pic.twitter.com/ImfpBnBOK2
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2021年11月3日
Running DVD through the glass!!! #Zona23 pic.twitter.com/TwkrmYPTUi
— Tripping Balls (@IsThisWrestling) 2021年11月3日
シクロペもしっかりとオシリスの反撃を受けつつも、一方、ノーセルで受け、逆にオシリスがノーセル返しをする等強烈なラリーが繰り広げられ、重厚感もアップ。全く期待していなかったが、シクロペの試合構築の上手さとオシリスの奮闘が導いた良試合です。中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7