WWE NXT 2.0 #478 Halloween Havoc 2021 10/26/2021
WWE NXT女子タッグ王座戦-Scareway to Hellラダー・マッチ
紫雷イオ&ゾーイ・スターク(c)対インディ・ハートウェル&ペルシア・ペロッタ対トキシック・アトラクション(ジジ・ドリン&ジャシー・ジェーン)
youtu.be 特段練られてはおらず、ハードコアをリード出来る選手もいないので、技を打ち合いながら、ラダーを織り交ぜていくオーソドックスな展開。
インディの友人としてデビューしたステフ・デ・ランダーことペルシアは、もしラクエルが昇格したら、彼女の代わりにパワーハウスとしてブレイク出来る逸材。この試合では、パートは少なくても、カバーも出来て、攻めも強烈と確かな実力を示していた。
オーストラリアシーンのゴッドマザーであり名トレーナー、マディソン・イーグルスの教え子なので、実力は間違いなし。その他は、イオ以外の選手なら大惨事になっていたかもしれないラダーへの高所落下スポットで背筋が凍ったものの、イオとスタークのハイフライング等小気味良さもあり、見せ場は作っていて悪くはない。
個人的にはプリシラ・ケリーことジジ・ドリンがベルトを奪取したことが嬉しい限り。東女からWWEのベルトホルダー。記念すべき快挙です。平均的良試合。
評価:***1/4
WWE NXT女子王座戦-Trick Or Street Fight
ラクエル・ゴンザレス(c)対マンディ・ローズ
ルチャドールを活かしきれないWWEが渇望するラテン系スターのラクエルと、一軍には上げたものの、オーティス絡みで出番はあったが、いまいちブレイク出来ず、NXTに戻った後イメチェンを果たし、心機一転トップヒールの道を歩むマンディの一戦は、ストリート・ファイトに。
ビンスが溺愛したくもなるブロンドからブルネットカラーに変えたマンディ。トリッシュ・ストラタス2号にしか見えなかったが、ルックスチェンジしても、開き直って更にトリッシュ道を突き進む。シングルレスラーとしては心許ない実力だが、クオリティをある程度置いておいて、そういう選手を王座に据えながら育成し、一軍に供給出来る場にしたのは、当然メリットもある。
磐石のフォーホースウーメンも、恋人がライバル団体にいて、嫌われていったり、スターウォーズに駆り出されたり、子持ちだったりといつ抜けるかわからない中、ビアンカとリアの次も育てていかなければいけない。その中でスター候補生として一軍への準備を図っている2人なので、育成に振り切る形にして彼女たちを競わせるスポットを生み出すのは、試合のクオリティも競っていた視聴率戦争中では難しい部分も多かった。
試合は、粗削りだが、何とかハードコアの恩恵を受けながら、王者ラクエルが攻守に渡ってリードしていたのが印象的。パワーハウスとしての良さは抑えられていたが、試合運びの幅がある事は良いこと。椅子やテーブル葬を経て、最後は黒装束に扮したダコタ・カイの介入でフィニッシュ。
ベルトを渡されたマンディが、どこまで一軍のトップに値する選手に進化出来るかがこれからは見ものである。平均的良試合。
評価:***1/4
WWE NXTタッグ王座戦-ランバージャック・オランタンマッチ
MSK(c)(ナッシュ・カーター&ウェス・リー)対インペリアム(ファビアン・アイクナー&マルセル・バーテル)
youtu.be 所謂ランバージャック戦なので、リング下に集まるレスラー達を使ったスポットは見せながらも、そこでテンポを落とさず、むしろそこに場外ダイブを放り込む破天荒さがボルテージを上げ続ける原動力となっていた。MSKの疾走感溢れる攻めとインペリアムのインサイドワークとパワフルな攻めが上手く噛み合っていた内容。
リーの鉄柱越えトペコンと、カーターのオハイオの先輩ジェイク・クリストオマージュの断崖式クリスト・カッターでランバージャック達を蹴散らす特段スポットを挟み、ここでランバージャック達は退散。普通ならここで終わりがちだが、ここからギアをもう一つ入れ直して、ラストスパートに持ち込んだのは驚き。インペリアムも冷酷なヒールとしての姿ではなく、パワフルさを前面に押し出して、強敵MSKを薙ぎ倒していく形を選んだのは正解。
It's #ManueverMonday ! Here's Jake Crist with an Avalanche Cutter to Willie Mack! #ImpactWrestling #ove #williemack #ultimatexqualifier pic.twitter.com/XEC0n9A5sl
— 👻Spookbar Hauntio🎃 (@ArmbarAudio) 2018年12月10日
最後までペースが落ちず走り切った熱戦に、客席から一切ブーイングが飛ばなかったのがそれを象徴している。ランバージャック戦の要素は入ってはいるものの、ランバージャック戦という枠組みを良い意味で飛び越えた激戦でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
WWE NXT王座戦
トマッソ・チャンパ(c)対ブロン・ブレイカー
youtu.be リック・スタイナーの息子であるブレイカーがNXT王座に挑戦。新生NXTの騎手として据えられたスター候補。持ち前の体躯から繰り出すスープレックスは父親譲り。一目でスターになれる素材だが、当然この前デビューしたばかりの新人。まだまだ粗削りも粗削り。ミスもあり、チャンパのリードがあって何とかという形。先行投資の第一歩なので、ベルトを渡すのを踏みとどまったのも理解は出来る。チャンパがブレイカーの素養を示しながら、試合作りとまとめを担った試合。予想よりはレスリングベースで、良試合でした。平均的良試合。
評価:***1/4
全体評価:7.5+