世界のプロレス探検隊

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FREEDOMS 葛西純P興行 Bloody Halloween 大阪大会観戦記~和製ダービー・アリンとガラスボード祭り~

FREEDOMS『葛西純プロデュース興行 Bloody Halloween』大阪・アクティブスクウェア大東大会 10/17/2021

 

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谷嵜なおき対香取貴大
 萌え狙いなのか、独特のエキセントリックなギミックの香取が、大先輩の谷嵜に胸を貸してもらうチャレンジマッチ。拍手を煽らなければ地獄の空気になってしまう程、ギミックは滑っていたが、これは日本では厳しいだけで、海外ではもっとアニメキャラに寄せていけば、逆にウケる可能性はあるので、コスプレしながら戦うというのもありだろう。

 身体能力は高く、テンポは良いので、スポットフェスターとしての才能もありそうで、ハイフライを極めるか、ハードコアを極めるか、売れる方向性を定めていけばもっと上で使いやすくなるだろう。可能性を秘めている選手。平均レベル。
評価:***

 

DOVEスタイルハードコアマッチ
UNCHAIN(吹本賢児&山下りな)対グンソ&青木魔太郎

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youtu.be いつ見てもどこで見ても誰とも戦っても何をやっても素晴らしい好勝負メーカー山下りなの素晴らしさを只々讃えたくなる試合。受け手としてダブプロ組のサポートをしながら、試合を作り上げ、大流血しながら男子以上に椅子を撃ち抜く。安定感は随一だが、それに留まらない馬力。フリーだから超上級便利屋的立ち位置になっているが、今やUnchainは、葛西と彼女のユニットでしょう。

 通常形式の試合も面白いからこそ、どの形式においても活躍が出来る。シリアスな雰囲気も更に増幅しており、彼女がいたからこそ、グンソのハードコア殺法、魔太郎のハイフライングが際立つ事が出来た。アメリカンプロレスファンには嬉しいバックシート・ボーイズの連携や椅子を使ったポエトリー・イン・モーション、山下は、流血に椅子付きスパドラ式カーブストンプ、和製ダービー・アリンともいえる風貌とスタイルの青木はコフィン・ドロップを繰り出し非常に楽しめる。

 

 

 

 そして何よりも疾走感が強く、トルネードタッグの要素が強い為、試合展開が停滞しない。これがこの試合が良い1番の要素。期待はそこまでしていなかったが、簡単に覆してきた熱戦。個人的には、今大会のMatch of the Nightでした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

 

 

 

ダブルボードトルネードタッグデスマッチ
神威&正岡大介対佐久田俊行&オルカ宇藤

youtu.be


 佐久田&宇藤組はFear, and Loathing in Las Vegasの「Chase the Light!」で登場。
 有刺鉄線ボード空き缶ボードに蛍光灯束、ガセットプレート付き椅子、ステープラーと多岐に渡る凶器が飛び出したデスマッチ。手際良く色んな凶器は使っていくものの、ビッグマッチの時と比べれば、ある程度身体の負荷を考えている内容とはなっている。 

 画鋲入り蛍光灯束、画鋲へのチョークスラム、RSP式チョークブリーカー。ラダーからのスワントーンとスポットは豪快でも単発気味。技だけリッキー・シェイン・ペイジな宇藤は、体躯を持て余していて、連携はするけど突き放す設定もヒール的立ち位置を踏まえると嵌っているとは言えない。軽快な動きも出来るメンバーが揃っているので、トルネード要素を強めても良かった。平均的良試合 
評価:***1/4

 

Bloody tragedy night

〜大阪ブラッディーハロウィン・血まみれ惨劇の夜〜ガラスボードデスマッチ
葛西純、杉浦透&平田智也対E.R.E(ビオレント・ジャック、竹田誠志&植木嵩行)

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 6人タッグとはいえ、シングルを6通り行っている様な内容。ただ、竹田対葛西は観ることが出来、最近プッシュされている平田は、元王者杉浦を凌ぎ、竹田やジャックを薙ぎ倒す力を見せる活躍。ちゃんと凶器を使いながら肉弾戦を見せるので好感。曲者揃いの中でシンプルな肉体派は逆に個性となるが、その分同じ直線的なスタイルで、肉体で劣る杉浦は、ハイテンション芸や流血量で魅せるものの、存在感は少し霞んでいたのは事実。
 そして蛍光灯だけでなく、ガラスボードがあるとやはりテンションが上がる。ライブのガラスボードは格別。凶器群を使い切った後、補充はなかったので、スピード感で補った格好。地方大会的な内容とはいえ、このメンバーで19分、蛍光灯大量とガラスボード。満足感しかない。中々良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:7.5+