世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

New Texas Pro Review "19歳 テキサスの神童"Rok-C特集 Rok-C対キラー・ケリー他

 

New Texas Pro Wrestling Olajuwon 9/25/2021

iwtv.live


New Texas Pro王座戦
ブライアン・キース(c)対スタリオン・ロジャース
 地元対決は武骨なド突き合い。これでもとストレートに打撃を打ち合っていく展開。そこにスタリオンの機動力を合わせたハイテンポな肉弾戦。会場を温めるには十分な内容です。平均的良試合。
評価:***1/4

 

New Texas Pro女子王座戦&ROH女子世界王座戦
Rok-C(c)対キラー・ケリー
 ROH世界女子王者となり、初のホーム凱旋となるロキシーには紙テープが舞う感動的な場面からスタートだな、対戦相手には元WWE(NXT UK)の強敵キラー・ケリー、しかもNew Texus女子とROH女子二冠とも賭けられた試練の一戦に。旦那アレキサンダー・ジェームズがアメリカ人ということで、コーチをしていたWXWに別れを告げ、USに拠点を移したケリー。

 WWEにいたとはいえ、活躍は出来なかったのは正直な所。発展途上な面もあり、これからキャリアの再出発を行っていく選手。共にメジャーの地を踏み入れたが、まだまだインディで修練を積んでいく必要がある2人だが、この試合では、地元テキサスの新鋭ロキシーが、「神童」と名乗るだけの才気を見せつけ、その勢いに乗ったケリーが、キャリアベスト級の試合内容を見せる激戦となっている。
 ケリーがシュートスタイルということもあり、グラウンドをじっくり行う前半。そこから攻防を積み上げていく展開。シュートスタイルがベースだが、ケリーがよりオーソドックスな試合スタイルになっており、安定感を増しており、ロキシーもオーソドックスなスタイルにサブミッションを絡める形なので、手が合っている。キャリアも3年と5年なので、格差もなく、実力差の開きもないので、若手同士で競い合う様な試合展開となっていて、ジャパニーズスタイルの趣も感じられる。
 ケリーは、シューターの鋭さと安定感との折り合いをどの様に付けるかが今後の鍵だが、この試合では勢いに乗るロキシーを、フィジカルの強さで制す形も非常に嵌っていた。終盤はより一進一退の攻防の比重が多くなる。

 序盤からベースを敷いていたサブミッションの応酬が、更に嵌り熱量も増加。二冠王座が懸かっている事もプラスに作用され、スリル感も倍増。2人のポテンシャルが存分に発揮された一戦。約20分の設定であっても、ネタも体力も切れる訳でもなかったのも好感。自分が観た中でのケリーの試合では現時点ではベストの内容でした。

 中々良い試合。
評価:***1/2

 

New Texas Pro Wrestling Boesch 6/26/2021

iwtv.live


New Texas Pro女子王座戦-ノーDQ
Rok-C(c)対マーシャ・スラモヴィッチ
 

 女子レスラー屈指のハードコア巧者に挑むロキシー。ストリートファイト用のジーンズにしてきているのも良く、マーシャが作るベースを理解し、上手く試合の流れに乗れている。本当に19歳とは思えないセンスである。アクション面はまだ改善の余地があるとはいえ、椅子やテーブルを使った攻防にもしっかり挑んでいて、実力者マーシャにも引けを取らない力を見せたのは見事。センスの高さを示した一戦。平均的良試合。
評価:***1/4

 

New Texas Pro Wrestling Texas (When I Die) 4/9/2021

iwtv.live


Impact Wrestlingノックアウツ王座戦
ディオナ・パラッツォ(c)対Rok-C
  

 裏WM内で行われた大会からノックアウツ王座戦となったこの試合も紹介。冒頭握手を交わす様に、ディオナも特段ヒールモードではなく、グラウンドの攻防も多く、ロキシーを試す様な展開が多かったが、チャレンジマッチモードを崩したのはロキシーの奮闘。サブミッション勝負となっても確実に反撃していき、ディオナのお株を奪いそうになる場面も。

 クロスフェイスを上手く使ってボルテージを上げていく姿は、カイリー・レイがブレイクした時の様な輝きを放っていた。ディオナがヒールであしらう形であれば、また違ってくるとはいえ、強豪ディオナ相手にも才能を示したロキシーでした。

 平均的良試合。
評価:***1/4