世界のプロレス探検隊

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ICW No Holds Barred The PIT 5 Review エリック・ライアン対サディーカ/カーク夫妻対ミッキー他

ICW No Holds Barred The PIT 5 10/2/2021

 

iwtv.live


 当初はデスマッチサーカスだったが、豪雨の為屋外会場が使えず、前日も使用した屋内会場での大会に急遽変更。
 

ニール・ダイヤモンド・カッター対エディ・オンリー


 インフィニティ・ガントレット・レゴパンチ、タバコを吸いながらのパンチ合戦とオンリーらしいのネタ試合だが、確実に盛り上げるのはオンリーの上手さ。GCWでは只の三下だったが、彼の魅力はこの試合でしっかり発揮されている。安定力抜群のニールと共に面白さ満点の名シーンを作り続けました。見事なファンマッチ。平均より上。
評価:***

 

ブランドン・カーク(w/ケイシー・カーク)対ミッキー・ナックルズ


 カークス対デマント&Xだったが、急遽変更となり、ブランドン対ミッキーに。砂かけ攻撃の使い方、絶妙なヒールワークとやられっぷりのブランドンと、そのブランドンを徹底的に潰せる迫力を持つ絶好調ミッキー。

 スティーヴ・コリーノ道を歩み続けるブランドンの魅力が光る組み合わせと内容。当然ケイシーも介入し、返り討ちにある名物シーンもありと非常に楽しめる一戦。今大会では一番好きな試合です。ミッキーは1年間好調をキープし続けるのは本当に敬服の一言。そしてカーク夫妻は、ICWに欠かせない存在。毎大会絶対に爪痕を残してくれる。次はミッキー対ケイシーのデスマッチが観たい所。平均的良試合。
評価:***1/4

 

エリック・ライアン対サディーカ

 


 拳のバンテージにガラスを貼り付けたタイペイデスマッチの様相。前日のミッキー戦と腕を骨折したか、ギブス着用で参戦のサディーカ。前日の超大暴れをある程度コントロールしつつも、片腕でライアンに渡り歩くのは流石の一言。暴虐の限りを尽くす割にはすんなり負けを飲むのもメヒカーノの魅力なのだろうか。

 勝敗はともかく、タイペイナックルで流血し、大量の蛍光灯でド派手に仕上げる展開。ライアンなので当然間違いない試合に仕上がるとはいえ、大量かつ顔面、後頭部からの蛍光灯攻撃を受け切るサディーカも、これまでの暴虐を観た上で攻撃をやり切るライアンもプロフェッショナル。

 万全で見たいのは言うまでもないとはいえ、GCW、大日本、フリーダムズでは見ることの出来ない緊張感を楽しめるのはサディーカの試合。この難敵を強豪たちがどう料理するか。今回のライアンも、過去のサディーカ戦に見劣りしない働きでした。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

ICWアメリカン・デスマッチ王座戦
ジョン・ウェイン・マードック(c)対デイル・パトリックス
 ダブルヘッダーのお昼大会のRPWもあり、連戦続きかつ折角の大一番だったが、リングが雨で使えず、ピットスタイルに変更した事でスケールダウン。両者共攻守に優れている安定感の強いハードワーカータイプなので、リングがある方が違いを生み出せる為、ピットスタイルでは難しさが出てしまう。

 短時間でフルスロットルな試合を目指しており、各種凶器による攻撃も見応えはあったが、制約も多く、スケールダウン感は否めず。万全のタイミングで再戦希望。

 平均的良試合。
評価:***1/4

 

 

全体評価:7.5