世界のプロレス探検隊

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AIW Review 2021 マシュー・ジャスティス対デレク・デリンジャー/アンソニー・グリーン対リー・モリアーティ他

AIW Sunny Days 9/10/2021

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アンソニー・グリーン対リー・モリアーティ

 WWEをリリースされたグリーンとAEWと契約をしたモリアーティの一戦。とはいえ、キャリア的にはモリアーティの方が短く、守勢に回るシーンも。モリアーティは、黒人選手でありながら黒人選手の持ち味だけで勝負するわかりやすさはまだ見せていないので、腕攻めを多く使えない短時間の試合でどう魅力をアピールするかが今後の課題。ただ、グリーンの良さを受けで出しながら、上手く試合をまとめる力はあるのは強い。グリーンもスケール感を出した攻撃を見せ、良さを出せていた印象。

 手探り感は否めなかったものの、手探りは手探りなりの新鮮さは感じられた良試合でした。最後は、モリアーティが、ガルガーノ・エスケープではなく、アレックス・シェリーリスペクトのボーダーシティ・ストレッチで幕。平均的良試合。
評価:***1/4

 

デレク・デリンジャー(w/ジギー・ハイム)対マシュー・ジャスティス(w/ビル・アルフォンゾ)


 マシュー・ジャスティスによるハードコア教育実習。椅子とドアをこれでもかと使い、場外戦も時間たっぷり。ジャスティスに比べると、デリンジャーはまだ見劣り、バタバタするシーンもあったが、その代わり大流血とハードコアファイトを志願。それなりにも動けるので、戦力にはなれそう。ECWでも中々ない程の椅子でのヘッドショット連発。ジャスティスは全てノーガードで受け続ける徹底ぶり。

 それだけに留まらず、アルフォンゾ対ハイム(先日急逝したダフニーオマージュコスチューム)のいわばキャットファイトに続き、手錠を嵌められたジャスティスが、RR99ロック対マンカインド戦を彷彿とさせる様な椅子攻撃を喰らう強烈なシーンで幕引き。間延びしたところも多々あり、荒削りではあるものの、ジャスティスのハードコア魂溢れる肉弾戦。ECWが好きな人は押さえておくべき一戦です。中々良い試合。
評価:***1/2

 

AIW A Touch of Evil 8/27/2021

iwtv.live


マンス・ワーナー対カプラン
 スキンヘッドにしてビガロ度が増したカプラン。対するハードコア巧者マンサー相手に、きっちりボコボコにされるも、豪腕ラリアットやビガロらしい空中戦も披露。椅子とドアを豪快に活用し、二段ドア破壊もありと、SGCプレゼンツの理屈抜きで楽しめるハードコアです。平均的良試合。
評価:***1/4

 

マシュー・ジャスティス(w/ビル・アルフォンゾ)対リーヴァイ・エヴァレット
 人気者リーヴァイだろうが関係なくボコボコにしているジャスティス。ジャスティスに応えるリーヴァイもハードコアファイトを志願。鉄柵の上に置いたドア目掛けてヘッドバットで飛んでいくスーサイドな一撃も。ジャスティスと比べると物足りなさはあるものの、勢いに乗って良さを出す事が出来ていた。破茶滅茶さを楽しむ乱戦。

 平均的良試合。
評価:***1/4