No Peace Underground
The Act of Annihilation 8/13/2021
フェイシズ・オブ・デス(MASADA&シュラック)対44 OH!(エリック・ライアン&アティカス・クーガー)
MASADAはやはり物足りないけれども、暴虐獣シュラックがいることで、上手く衰えが隠れている。サポート役をこなせるだけの技術はあるので、近年の試合では1番良く見えた。シュラックだけではなく、アティカスもライアンも、攻撃性も献身性も備えている実力者なので、暴虐に対抗しつつ、無秩序になる手前でコントロールしているのが見事。
そして新旧竹串使い対決MASADA対アティカスは、アティカスが遠慮なく煽るので、MASADAもほんの少しではあるが、往年の凶暴さを出せる組み合わせ。打撃の鋭さが上がる。竹串スポットに加え、蛍光灯、MASADA十八番のシンダーブロックを使った攻防も中々のエグさ。最後はカットプレーもむなしく44OH!が勝利を掠め取ったが、最後まで勝敗がわからない試合展開にして、非常に楽しめた。
MASADAは、試合数が近年に比べると、昨年末から今年に入り、かなり増えてきているので、結構やる気にはなっているので、勝敗よりも内容で魅せる戦いを期待したい。中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7
No Peace Underground (NPU)
This Hell Is Home 7/4/2021
ジ・エンド(パロウ&オディンソン)対ヤング・ドラゴンス(デイル・パトリックス&ジョシュ・クレイン)
ジ・エンドが暴れ回るデスマッチ。その中でYDがタッグとしての動きを見せて抵抗。デイルがブレイク中という勢いと蛍光灯の力を借りて、見応えのある展開を作り、最後はNPU名物となりつつある巨大蛍光灯トラップ葬でフィニッシュ。平均的良試合。
評価:***1/4
ソーヤー・レック対ミッキー・ナックルズ
ミッキー劇場。若手のソーヤーを引っ張りながら、攻守に渡りリード。大量の蛍光灯をこれでもかと使うので、自然と見栄えは良くなるが、蛍光灯を使わない所でも、ナックルや頭突きの強さ、ステープラーの使い方、観客の乗せ方とデスマッチ・クイーンの貫禄をこれでもかと示す。
ソーヤーもNPUの世界観に合っていて、デスマッチ業界的には楽しみな選手だが、ミッキー相手では、内容で上回るのはまだ厳しいだろう。平均的良試合。
評価:***1/4
No Peace Underground (NPU) Asmodeus 7/11/2021
NPU王座戦
エリック・ライアン(c)対ミッキー・ナックルズ
当初はエリック・ライアン対スペル・クレイジーの対決だったが、クレイジー欠場により、ミッキーが代打参戦。強烈すぎる代打は、王者を蛍光灯攻撃で血祭りに上げていく。いつもは攻め特化になるはずのライアンが、これでもかと蛍光灯攻撃を喰らうのは新鮮。
女子選手でそれをしても、説得力があるのは、ミッキーしかいない。最後はライアンが押し切ったが、ミッキーがこれでもかと攻め立てる展開は、迫力満点。非常に楽しめる一戦でした。中々良い試合。
評価:***1/2
ジョン・ウェイン・マードック対MASADA
マードックだからMASADAとはいえ期待したものの、マードックが連戦を経た後の試合である点と、MASADAへの遠慮が見え、上手いけれどもこれじゃないよというエネルギッシュさに欠ける試合展開。MASADAも白髪が混じり出した所を見ると、更に老化で衰えが増したなと悲しくなってくる。老いたビーストの価値の低下は顕著である。蛍光灯を使った割に期待外れな内容でした。平均より上。
評価:***