世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

USインディ試合集 2021 JTG対ハッカビー/ミッキー対ウエスト/AIW版グラジエーター対ビガロ

BLITZKRIEG PRO - THE 3rd Annual Luau 6/26/2021

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JTG対トラヴィス・ハッカビー

 筋骨隆々になり、WWE時代の面影は少ししかなくなったJTG。パワームーブも多く使うなど、全く違う選手となり、シャドを補佐する技巧派ではなく、シングルプレイヤーとしてスター性を放っている。ハッカビーのレスリングにも一定レベル対応。むしろレスリングも出来るぞと積極的に取り組んでいた。

 対するハッカビーは、渋い技巧派を地で行っているが、ここまで来ると意図的なので、良いだろう。色んな意味でCWアンダーソン的な選手。ハッカビーのねちっこい攻めが、JTGのスター性をより引き立てる相乗効果。JTGは、NWAにも出ているが、メジャーでもインディでももっと多くのスポットを今後与えられると確信出来る一戦でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

AIW Nightmare on North ELM Street 7/31/2021

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AIWアブソリュート&インテンス王座戦-ノーDQ
ジョシュア・ビショップ(c)対カプラン
 AIW版グラジエーターとビガロのハードコア戦は、狂乱度の高いド突き合い。単なるハードバンプに留まらず、逃げる相手を凶器を持って追っかけて、遠くに逃げればその凶器を投げる。そこに客やレフェリーがいようがお構い無し。椅子やドアの使い方も中々のぶっ飛び具合ではあったが、リングを離れての攻防となったクライマックスは、置かれていたトラックを、ビショップのセコンドであるバークリーが運転し、流血&砂だらけ状態のカプランを轢き逃げ!
 更にトラック天辺からのスーパーダイブで、トドメの一撃。と終盤の追い上げが凄まじく、これぞAIW!というべき猛烈なハードコア戦となりました。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

AWR Prelude 2 Death 6/13/2021

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デスマッチ
ケビン・ギザ対デイル・パトリックス
 IWA-MSではタッグ王座にも就いている両者の一戦。両者共受けっぷりが、格別なのは相変わらずだが、攻めのインパクトもあり、特にギザが機動力を活かした攻撃で躍動。高所ダイブまで飛び出すトンパチ具合を見せると、すっかりインディアナのローカルデスマッチヒーローへと上り詰めたデイルが貫禄たっぷりに跳ね返す。

 ICW本戦に送り出してもおかしくない大激戦でした。絶好調のデイルは当然、成長著しいケビン・ギザにも大注目。彼は追うべき若手有望株です。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

 

RPW(Ruthless Pro Wrestling) Boot Em UP 6/26/2021

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タイフーン・オブ・チューブス・デスマッチ
ミッキー・ナックルズ対ランディ・ウエスト

 IWAMS色しか感じない女子同士のデスマッチ。マイクでもあった通り、親友同士の対決。ミッキーがいなくなった後にウエストが出てきた印象はある。試合は前半は会場の外に出ての攻防がメイン。アスレチックが強く、エニウェア戦という点を意識付けさせる。

 後半は一点リングに戻り、蛍光灯束攻撃メインの大流血戦。正直ウエストはほぼされるがまま。攻守に渡りミッキー劇場。ただ女子で今の復調し、デスマッチレジェンドとして再度君臨しているミッキーの猛攻を耐えるだけでも価値が生まれる程に、ミッキーの千両役者ぶりが堪能出来る内容。

 攻めも受けも狂気も男子以上。まさにスペシャルワンです。

 好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4