世界のプロレス探検隊

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OTT Welcome Back To The Second Half Review "OTT復活大会!" アダム・マクステッド対マーク・ハスキンス他

OTT Welcome Back To The Second Half 7/18/2021

 

オマリ対テリー・サッチャー
 クリスチャン・カサノヴァ(NXTのカーメロ・ヘイズ)とデズモンド・エグゼイヴィアー(NXTのウェス・リー)とヒクレオを足して3で割った様なルックスになったオマリ。もともと大きかったが、ビルドアップするとかなり大きい。普通に巨人である。その為、悪どく削っていくサッチャーのスタイルが、上手く通じない位に大きい。

 これならもうドミネイターで売っても良いレベル。動きの才気はある選手なので、今のUKインディならトップを張りたい所。サッチャーもコロナ前と良い意味で変化なく、狡猾なヒールを全う。しかし、さあこれからクライマックスという所で、リバース・ハリケーン・ラナを受けたオマリがノックアウトしてしまい、レフェリー・ストップしてしまったのは残念。平均レベル。
評価:***

 

OTT女子王座戦
エマーシン・ジェーン(c)対ジェイミー・ヘイター
 ルックスが変わったジェーンとヘイター。ジェーンは名前も変わり(元々はサミー・ジェーン)、身体も少し絞った事で、動きのキレやパワフルさが上がっていて、ヘイターをも上回る働きを見せていたのは予想外。

 自らをヘビーヒッターと名乗り、筋力も上がったヘイターだが、元カレジミー・ハヴォックに影響されたゴシック調のルックスの時程の輝きはまだなくといった所。悪くはないが、個性が失われている。UKインディでやり残した事がある選手でもないので、ビーの後を追って、WWE行きを目指すのは自然な流れでしょう。若く実力もある選手なので、後はスポットがあるかどうか。平均的良試合。
評価:***1/4

 

LJクリアリー対マイケル・メイ(w/J-マネー)
 若きエース候補のクリアリーだが、エースクラスが殆どいなくなり、候補ではなくエースにならない状況となってしまったが、あどけないルックスとは異なり、キレのある攻めを見せていて、動きも上々。

 対戦相手のメイ共々、ブランクや補佐するストーリーがない事から、所々緩さは感じるものの、地味渋ヒールと見栄えの良い攻めをするベビーフェイスとシンプルな構図も嵌っていて、良試合になりました。このクラスがもう一つ二つ化けるかどうかに懸かっている。平均的良試合。
評価:***1/4

 

OTT世界王座&OTTジェンダー・ニュートラル王座戦
アダム・マクステッド(GN ch)対マーク・ハスキンス(w/ヴィッキー・ハスキンス)
 GN王座と空位となった世界王座の2冠戦。
 ベテランハスキンスが、アイルランド出身の若手マクステッドを持ち前のテクニックで封殺する流れ。荒々しくもねちっこく、まさに闘犬の様な戦いぶりで削り倒す。ハスキンスらしさが良く出ているが、もう少しマクステッドの素養を活かす事が出来れば、更に試合内容が良くなった印象。

 マクステッドは、WCWのナチュラル・ボーン・スリラーズにいそうなタイプ。要はルックスが優れていて、身体能力も高いが、まだ色が付いていない。原石の段階の選手相手としては、安定した試合だが、ハスキンスならばもう少し上手く出来たとも思える。

 とはいえ、復活大会のメイン。スピーキングアウトとコロナの影響を特にモロに喰らった団体であるOTTの復活大会ということで、とにかく堅実に外さない事を意識していたのが、痛い程伝わる試合でした。ハスキンス政権でどう回していくか今後に期待したい。中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7