世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

AEW Road Rager & Fyter Fest 2021 Week1 Review モクスリー対アンダーソン/コフィン・マッチ他

AEW Dynamite #93 - Road Rager 7/7/2021
AEW世界タッグ王座戦-ストリート・ファイト
ヤング・バックス(c)(マット&ニック・ジャクソン)(w/ブランドン・カトラー)対エディ・キングストン&ペンタ・エル・セロ・ミエド

 バックスがノックスを攻撃して、知っちゃかめっちゃかな破天荒ハードコアをすれば、瞬く間にPWGに早変わり。通常放送サイズとはいえ、手は抜かず、とことんクレイジーにやってくれるのがこの2人。エリート版のパターソンとブリスコというべきマイケルとカトラーを沈めるシーンや場外テーブルへのカナディアン・デストロイヤー、予想通りの介入祭りに、フィニッシュは画鋲とPWG色の強い大乱戦でした。この手の試合でこのメンバーで大会場。まず外れる訳がない。好勝負。
評価:****

 

 

AEW Dynamite #94 - Fyter Fest 2021 – Week 1 7/14/2021

IWGP USヘビー級王座戦
ジョン・モクスリー(c)(w/エディ・キングストン)対カール・アンダーソン(w/ドク・ギャローズ)

 試合前にキングストンがギャローズを排除し、正真正銘1対1の勝負。試合は、小気味良い一進一退の攻防。この様なシンプルな試合でも、大観衆の歓声があれば、物凄く良い試合に変えてしまうのだから、観客の力は計り知れない。各種ガンスタンを凌いだモクスリーが、レインメーカーからパラダイムシフトでフィニッシュ。ここで普段使わないレインメーカーを使う事に、今後へのヒントが隠されているでしょう。

平均的良試合。
評価:***1/4

 

マット・ハーディ対クリスチャン・ケイジ

 説明不要の往年のライバル対決。古き良きオールドWWEスタイル。2人ともコンディションが良く、クリスチャンはとことん受けて試合を作れば、攻め担当のマットの攻撃が実に迫力十分だったので、試合が非常に締まっていた。

 派手さは少なく、危険技やハイスピードな展開ではなくても、堅実で正確。10年前のクオリティを今もなお保っている事に賞賛を上げたい。フィニッシュのまとめ方も含めて、PPV級の内容でした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

コフィン・マッチ
イーサン・ペイジ対ダービー・アリン

 早々にスティングやスカイも登場する乱戦。前半戦は大観衆がいる客席をアピールする様な場外戦。アリンの高所ダイブを受け止めて、投げ捨てる。アリンの持ち味を数分で示す展開。リングに戻るとハードコ度は強くなり、鉄階段やターンバックルを使用。イーサンのパワーとヒールアピール対アリンのハイフライングとクレイジーバンプと見せたいものは明確。プラン通りに最高の形で魅力を示していく。

 思ったよりも棺桶を使うシーンは少なかったものの、十八番のスケートボードダイブや、鉄階段への雪崩式エゴズ・エッジ等大技も飛び出し、上手くまとめる事が出来た。試合後には、棺桶貫通式コフィン・ドロップのおまけ付き。見事なメインイベントでした。中々良い試合。
評価:***1/2

 

全体評価:8