世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

ICW No Holds Barred Pitfighter X7&X8 Review マードック対AKIRA/ダン・マフ対シュラック他

ICW No Holds Barred Pitfighter X7 6/25/2021

iwtv.live

 

ダン・マフ対シュラック
 業界きっての2匹の猛獣が、金網内外所狭しと暴れ回る内容。頭部への椅子攻撃合戦は、共にノーガードで受け、ドア破壊は豪快中。終盤は失速するも、それもらしさがある。見応え満点の華々しいオープニング。平均的良試合。
評価:***1/4

 

ノーラン・エドワード対アレックス・オーシャン
 腕の取り合いからスタートし、適度に凶器を加えていく形。業界におけるステージをどんどん上げていくノーランが、先にブレイクしかけたはずのオーシャンを突き放す内容。オーシャンのマネージャーであり、ノーランの彼女であるライリーは登場せずだったが、スパドラオマージュのカーブストンプに最後の二段ドア貫通ダイブで綺麗にまとめて見せた。ノーランの貫禄勝ち。平均より上。
評価:***

 

フィル・バローニ対ジャスティス・カイル
 やる気のないバローニを、本来なら眼窩底骨折を負っていて、片方の目を負傷してドクターストップが掛かっている中、マスク着用で参戦を決めた男気溢れるカイルがボコボコにする内容。これでは収まらないと、グローブを捨て、素手での殴り合いに移行したのも盛り上がる。ジャスティン・カイルの株をまた一つ上げた試合。そしてネームバリューに囚われず、負けさせなかったデマントも見事な判断。
評価:**3/4

 

デイル・パトリックス対カサノヴァ・ヴァレンタイン
 元PRIDEという肩書き、Guess who’s backが泣いているぞという体たらくの後、きっちりと血を流し、体を張り、会場を再び盛り上げる。中堅同士の見事な活躍が光る一戦。得意のガセットプレートスタナーや、フィニッシュとなった素足にガセットプレートを押し付けるという原始的だが1番殺傷力の高い攻撃も、説得力十分。ガセットプレート付き足関節は流行っても良いだろう。中々良い試合。
評価:***1/2

 

ジョン・ウェイン・マードック対タンク(w/The Rev)
 タンクらしいまったりヴァイオレンスに合わせながらも、要所を締めて上手くまとめるマードックの横綱相撲が堪能出来る試合。平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:7+

 

ICW No Holds Barred Pitfighter X8 6/27/2021

iwtv.live

 

ダン・マフ対サトゥ・ジン
 タンク型ラフファイター同士の乱戦。ドアを景気良く割りながら進めていき、さあクライマックスというところで、突然の試合中断。室内でマリファナを吸っていた客の火の始末が悪かったか、火災報知器が作動したかで、警察が来て取調べを行うという、GCWに続き2週連続で警察沙汰!そこでも張り合うのは、流石の一言。結果、試合は再開され、マフが何とかジンを投げ飛ばし、試合を締めたが、ヒヤヒヤものの試合となりました。平均より上。
評価:***

 

ICWアメリカン・デスマッチ王座戦
ジョン・ウェイン・マードック(c)対AKIRA
 リジェクツ対決は急遽王座戦に。流石にこのカードで王座戦とあっては、軽くする訳には行かず、大量の蛍光灯にガラスボードを活用し、勢い良く進めていけば、場外戦では厳しいエルボーとナックル合戦。AKIRAはシュートスタイル、マードックは南部の武骨さを引き立てる拳の強さがあるからこそ他と差別化が図れる。割れないガラスボードに対して、割れるまで叩きつける、少しのグダつきがなんのその、この黄金カードらしい大激戦となりました。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:7.5