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世羅りさプロデュース興行第6弾『激核闘清2~ハードコアミクスドタッグ1DAYトーナメント~壱&弐』レビュー

世羅りさプロデュース興行第6弾『激核闘清2~ハードコアミクスドタッグ1DAYトーナメント~壱』6/13/2021

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準決勝

Unchain(葛西純&山下りな)対藤田あかね&藤田ミノル

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 藤田あかねによる藤田あかねの為の試合。葛西山下のデスマッチキングアンドクイーンズに、大流血に追い込まれるも、血塗れ姿で引き込ませていきつつ、持ち前のタフさで反撃。ミノルも葛西もサポート、何なら山下もあかねをオーバーさせる役を担っていたが、特に葛西がピンポイントであかねの奮闘を印象化させる働きをしていて、やはり千両役者は違う。

 この試合の意味を試合に確実に反映させているのは見事。第二部を控えているので、抑えた内容でも、豪華サポートに支えられた藤田あかねの流血姿でチケット代の元は取れていた。平均的良試合。
評価:***1/4

 

世羅りさプロデュース興行第6弾『激核闘清2~ハードコアミクスドタッグ1DAYトーナメント~弐』6/13/2021

準決勝
鈴季すず&竹田誠志対世羅りさ&オルカ宇藤

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 この試合も竹田と宇藤はサポートで、鈴季対世羅の師弟対決がメイン。これまたサポートが竹田という大盤振る舞いで、尚且つ鳥避けスパイク椅子も飛び出し、竹田対世羅というマッチアップも見応えあり。コミカルさもあり過激度はそれ程高くなかったものの、鈴季と世羅の流血度は中々で、特に世羅の流血量は多く、血が滴り落ちる瞬間の絵力は格別。

 流血しながらの一進一退の攻防は、白熱の様相で、この2人の戦いをハードコアで見る事が出来ただけでも、デスマッチファンとしては、遠征してライブで見た価値があった。中々良い試合。評価:***1/2

 

決勝
世羅りさ&オルカ宇藤対Unchain(葛西純&山下りな)

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 流血が残ったまま登場の世羅。その世羅を山下&葛西が甚振っていく形がメイン。この試合も軸は山下対世羅になるものの、葛西が居ても2人で試合を成立出来るのが山下と世羅。蛍光灯扇や竹串は結果的に葛西が喰らったけれども、それを置いてもハードコアファイトでロングマッチを組み立てて、良試合に仕上げるのは、レスラーとしての地力の高さがモノを言う。

 宇藤は、体格を活かした攻撃をメインに、女子選手に対しても的確に攻撃を決めていて、サポートとしては十分な働きは見せていた。葛西は、脇役に徹しつつも、存在感と要所での働きが到底脇役レベルではなく、山下に対するサポートも的確と見事な仕事ぶり。終盤は、ニアフォールの連発にカットでボリュームを出し、主催者である世羅に山下が土を付ける形で締め。

 結果的に王座挑戦への布石だったのだが、男子を超える安定感と内容を持ったこの2人なら、ハードコアトーナメントのメインを上手くまとめる位お茶の子さいさい。来たる蛍光灯デスマッチが楽しみになる試合。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:7.5+

 

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