世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

USインディ試合集 G-レイヴァー対ノーラン・エドワード/アーロン・マーサー対ルーベン・スティール

SHP(Sean Henderson Presents)

WrestleCup 2 4/3/2021

iwtv.live


G-レイヴァー対ノーラン・エドワード
 シーンを代表する選手同士の遭遇。遺恨がある訳ではないので、和やかな入りから攻防を積み上げていく形。デスマッチには行かないレベルのハードコアではあるものの、通常形式でもハードコアレスリングでも戦える両者だけあって、試合構築にも気を配りながら、上手くロングマッチを展開出来ている。椅子にドアそして画鋲と一定の激しさも備わっていて、しかるべきタイミングで、全力の激突が観てみたくなる可能性に満ちた内容。中々良い試合。
評価:***1/2

 

OWA(Ohio Wrestling Alliance)

High Gravity Part One 4/23/2021

iwtv.live


AIWアブソリュート&インテンス王座戦
ジョシュア・ビショップ(c)対ゲイリー・ジェイ
 ひたすら武骨に打撃と凶器攻撃。シンプルな内容だがタフマッチが得意な2人なので一定の質は保証されている。ハードコアが好きな人にはオススメできる熱い一戦です。平均的良試合。
評価:***1/4

 

MPW(Mission Pro Wrestling)

Empty Promises 3/20/2021
レイラ・ハーシュ対マーシャ・スラモヴィッチ

 MPWは、サンダー・ロサが、プロモーターの団体。
 ロシア出身レスラー対決。試合前にはロシア国旗を掲げてから試合開始。といってもロシアとアメリカの仲は微妙なので、反応自体は微妙だった。北米のTVプロレスでは中々組めないカードかもしれないが、才能溢れる若手対決なので、いずれ激突する運命だったでしょう。
 試合は、堅いグラウンドと打撃から一進一退。能力が高いハードワーカー同士ではあるものの、自分で試合をリードしていくという点では、発展途上。要所の攻防は光るものはあるけれども、線にならずに途切れてしまう事が散見された。

 レイラはAEWと契約こそしているものの、コロナ禍でインディが止まっていたからということもあり、DARKでの試合を続けつつ、インディでトップレスラーへの道を切り開いていく必要性はあるだろう。マーシャもインディと日本を行き来しながら、メジャーマットへの道を模索していく方が、今後の為ではあるだろう。フィニッシュもダブルフォールと不透明決着なので煮え切らず。
評価:**3/4

 

HMW(Heavy Metal Wrestling) 5/7/2021
アーロン・マーサー対ルーベン・スティール

 リングのマットが剥がされ、板が剥き出しの状態でのデスマッチ。そこにガラスボード、大量の蛍光灯にガセットプレート等各種凶器を織り交ぜていく形。アーロンは大柄で身体は張れるけども、まだまだ超荒削り。アピールもおぼつかない。

 しかし、そんなアーロンを攻守に渡りリードして試合を成立させるだけでなく、素晴らしいデスマッチへと昇華させるのがルーベン。20分超のロングマッチとなっても、ミスはなくスムーズかつ過激なデスマッチを構築するルーベンの腕に惚れ惚れする試合。

 格上だけでなく、格下相手でも充実度の高い試合をやれるとは心強い。今年中にマードックのICWのベルトに挑戦させても良い。今年の新人賞候補として改めて推薦したくなる見事な働きを見せてくれた。過激度も高いが、過激度だけではなく、ルーベンが見せる堅実な試合運びは必見です。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4