AAW Take No Prisoners 2021 5/7/2021
今大会は、久しぶりのBourbon Streetでの大会。
AAWヘリテージ王座戦
マイロン・リード(c)対マット・フィチェット
ハイフライヤー対決。ファイヤー・フォックスとべスティーズで、タッグ王座を過去に争っていた間柄。スタイルも似通っていれば手も合う。マイロンの試合構築、終盤にかけるブーストの仕方が上手くなっていて、伊達にMLW含めて三冠になっていない。シングルレスラーとしてレベルが上がったなという印象。平均的良試合。
評価:***1/4
リオ・ラッシュ対ラレド・キッド
無観客の収録だったMLWでの試合に比べるとやはり歓声がある中での試合だと勢いが付いていく。声援のパワーを物語るシーンが続く。瞬間瞬間の切れ味は凄まじいものがあるけれども、中盤の密度がそこそこで、勢いを意図的に押さえていた為このカードに期待するレベルには到達せず。
あくまでもゲストマッチなので仕方はないけれども、今のリオとラレド、世界屈指の軽量級レスラーだけに想像を超えるものは見たかった。それでも要所の質は圧倒的。リミッターを外した環境なら果たしてどうなるのだろうか。中々良い試合。
評価:***1/2
AAWヘビー級王座戦
マンス・ワーナー(c)対フレッド・イェーハイ
イェーハイが荒々しい攻撃を繰り出し、場外戦を経てマンスは大流血。デスマッチも得意なマンスだけに流血芸はお手の物。昨年のNGIばりのおびただしい流血に加えて、ダウンベースの構築には嫌でも引き込まれていく。タフマッチが得意で人気者のマンスだからこそ成り立つ試合構築。
対するイェーハイもラフファイトに徹底しており、反撃されてもすぐさま支配し返す。元々持っていた嫌らしさをヒールとしてのラフファイトに置き換えていたのは流石実力者。ハードコアファイトを交えて、流血のエネルギーが切れかかってきた所で、深追いせずに固め技で締めたのも良い。
次はジェイク・サムシングが挑戦しそうではあるが、このマンス対イェーハイの決着戦は是非見たい所。試合前のプロモから大流血戦となった試合、試合後の襲撃含めて、見事なストーリーテリングを見せてくれた。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7.5