No Peace Underground Shallow Graves 4/10/2021
AJグレイ対ハードウェイ・ヒーター
ノーラン・エドワードが所属するKOBK(Kill or Be Killed)のメンバーであるヒーターが参戦。デスマッチをする選手としてはチートすぎるスペックを持つグレイなので、ハードヒッターのヒーターも苦戦。グレイが終始優勢のまま進めるが、凶器攻撃で反撃するもという展開。蛍光灯系凶器をぶつけ合うどストレートのデスマッチ。シンプルに見応えありな武骨な内容。平均より上。
評価:***
エリック・レッドビアード(エリック・ローワン)対マシュー・ジャスティス
先日の「Fatalism」でジャスティスを襲撃したエリックが参戦。反則過ぎる体躯を活かした猛攻を繰り出すも、そこは業界屈指のタフ野郎ジャスティス。やる方もやられる方もとことんぶちかます。現代の椅子大王は、元WWEスターといえども容赦なし。これでもかと強烈な椅子攻撃を繰り出せば、アガらない訳はない。エリックも動けて、ハードコアに対する対応力もある為、元WWEに対する接待マッチ感は一切なし。
このレッスルマニアウィークの中でも屈指のタフマッチ。WWEのエリック・ローワンしか見た事がない人は、絶対に見て欲しい試合。ジャスティスの良さが久しぶりに強く出た一戦でもありました。中々良い試合。
評価:***1/2
G-レイヴァー対スー・ヤン (スペシャルレフェリー:ジェイミー・セネガル)
往年のアシュリー・マッサーロかアンジェリーナ・ラヴかと思う程、セクシーなセネガルがSPレフェリー。NPUにはやはりセネガルは必要。
暗黒戦士レイヴァーとアンデッド花嫁スーの世紀の一戦。ハードコアの凶器から、デスマッチの凶器まで繰り出す大乱戦。オカルト的キャラクターという共通点はあるけれども、デスマッチレスラー対インパクトレスリングのスターという壁がある中でも、互いを受け入れて、共鳴し合う様な戦いを見せる。レイヴァーが抑えていた印象はあるが、それでもスーの配下のアンデッドブライズの登場にガラスボード葬、レッドミスト、タトゥー・ニードルまで、持ちネタをとことんやり切るプロ意識はやはり素晴らしい。
決着のシーンがミスの様な形となり、微妙に映ったと思えば、乱闘を続けて、手袋マンディブル・クローに留まらず、スーが、画鋲が置かれた立てた椅子へのブレーンバスターを受けてフィニッシュというおまけ付き。ノーリングで、知名度で言えば下であるデスマッチレスラー相手にここまでやり切る仕事ぶり。全プロレスラーは、このスーの姿勢を見習うべきでしょう。そのスーに対し、遠慮なく潰し切ったレイヴァーも見事。怪我から復帰した後好調をキープしていて、唯一無二のキャラクターと安定感の増した闘いぶりで、デスマッチスタートしての階段を上がり続けている。このスーとの試合で、また一つステージが上がった印象を受けた。
期待以上の潰し合い。彼ら以上にNPU、ノーリングが似合う選手もいないというのも大きかった。エリック対ジャスティスもそうだったが、この試合もこのレッスルマニアウィークにおいて、見逃せない激闘となりました。天晴れ。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7.5+